豪ドル/円、短期はやや弱気。中期は強気。93.70割れ越週で新たな下落リスク点灯。
今週はオーストラリア独自の注目材料がない中で、米利上げ休止観測と金融引き締め策の長期化観測とのせめぎ合いとなりましたが、注目の米9月のCPIが予想比高かったことからドル金利が上昇し、利上げ休止観測が後退してドル全面高の展開となっています。豪ドルは対米ドルで下落、対円でも高値圏から反落しています。
チャートを見ると、日足は3月に付けた86.06を基点として下値を切り上げる流れから直近の陰線が若干下抜けた位置で終えており、足元では下値リスクがやや高い状態です。一方で、6/19に付けた97.67を直近高値として上値を切り下げて来た流れからは上抜けた位置で推移しており反発に転ずる可能性を残しています。但し94.00-10を下抜けて終えた場合は下値リスクがやや高くなります。さらに93.50-60の日足の抵抗を下抜けて終えた場合は短期トレンドが“弱気”に変化して92円台の中期的な下値抵抗の強さを確認する動きが強まり易くなります。
逆に95.70-80の抵抗をクリアして96円台に乗せて引けた場合は下値リスクが後退して、上値余地が拡がり易くなります。この場合でも97.40-50に中期的な上値抵抗が控えており、これをしっかり上抜けて来ないと上値余地も拡がり難い状態です。日足の上値抵抗は95.20-30，95.70-80，96.10-20に、下値抵抗は94.40-50，94.00-10，93.50-60にあります。21日移動平均線は95.19にあり、若干下抜けていますが“ダマシ”の範囲内です。また、120日、200日線は94.00-10と92.50に位置しており、中期トレンドは“豪ドル強気”の流れを維持しています。
一方直近の週足を見ると、実体が小さく下ヒゲの長い陰線引けとなり、続伸に繋げられずに越週しましたが、下値トライに失敗した形となっており、また、実体ベースでは下値を切り上げる流れを守って越週しました。今週はこの反動で上値トライの動きが先行しましたが、96円超えトライに失敗して反落しています。今週の週足ベースで見た下値抵抗が94.50-60にありますが、これを下抜けて越週した場合は下値リスクが点灯、93.70-80の抵抗を下抜けて越週した場合は短期トレンドが変化して下値余地がさらに拡がり易くなります。週足ベースで見た上値抵抗は95.20-30，96.10-20，97.50-60に、下値抵抗は94.50-60，93.70-80，92.50-60にあります。31週、62週移動平均線は92.94と92.79に位置しており中期トレンドをサポート中です。
10/12現在、31週移動平均線は92.94に、62週線は92.79にあり、中期トレンドをサポート中。
オーダー/ポジション状況
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