ランド円レポート月曜版
〇先週のランド、週前半はランド円でも買いが先行、7.93レベルまで水準を切り上げる
〇週後半はドルランドでドル買いの動きが目立ち週初の水準を割り込み7.65レベルまで売られる
〇最大の貿易相手国である中国の景気後退懸念と南ア利上げ打ち止めの思惑がランド売りの背景
〇短期的にはドル円が147円台で高値をつけたとみられ、ドル円・クロス円ともやや下げ方向に動き出易い
〇今週は7.60レベルをサポートに、7.85レベルをレジスタンスとする週を見る
先週の振り返り(ショートコメント)ですが、「BRICSサミットがあった前週ほどの動きにはならないと考えられることから、テクニカルに7.70レベルをサポートに、7.95レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは、安値が7.65レベル、高値が7.93レベルと、思ったよりは下値に動きが広がった一週間となりました。
先週のランドは、週前半はドル円での年初来高値更新の動きもあってランド円でも買いが先行、7.93レベルまで水準を切り上げました。しかし、週後半は金曜の雇用統計直後までドル安の流れとなっていたのに対し、ドルランドではドル買いの動き、つまりランド売りが目立ったことで週初の水準を割り込み7.65レベルまで売られ、週末前はドル円とともにやや買い戻される流れでした。
ランドが売られた背景としては依然として最大の貿易相手国である中国の景気後退懸念と南アが利上げ打ち止めの思惑に対して米国は9月は無くとも年内にもう1回の利上げがあるかもしれないといった見方がドル買い・ランド売りに繋がったと言えそうです。ただ、それほど強い材料とも思えず、ランド円で前週高値を上抜けたところでコストの悪い買いポジションが切らされたことから、ドルランドでのランド売りに繋がったということだけかもしれません。いずれにしても方向感に繋がる動きではないと言えるでしょう。
テクニカルにはいつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)をご覧ください。
テクニカルにはここまでの動きはきれいです。先週高値は7月末高値と8月安値との78.6%(61.8%の平方根)戻しの7.92と重なりましたし、その後の下げは8月安値とその後の高値の61.8%押し7.66と重なりました。
ここからの動きを考えると、サポートサイドは次のターゲットとなる半値押しの7.58、いっぽうレジスタンスは前週の高値圏7.85レベルが妥当に思えます。ドル円が短期的には147円台で高値をつけたと考えられることから、現状はドル円、クロス円ともやや下げ方向に動きが出やすいと言えそうです。
今週は7.60レベルをサポートに、7.85レベルをレジスタンスとする週を見ておきます。
注:ポイント要約は編集部
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