NY休場などもあり基本は小動き
〇本日のドル円、新規材料に乏しくNY休場も受け、売買手控えムード、146.00-25レンジでの横這い推移
〇16時現在146.15-20で推移して欧米市場を迎える
〇短期的には9/19-20発表のFOMCを視野に入れつつ、米経済指標や長期金利等に一喜一憂する展開か
〇欧米時間ドル円予想レンジは146.00-146.80、ドル高・円安方向は146.60レベルにごく弱い抵抗あり
〇ドル安・円高方向は、本日東京安値146.00-05をめぐる攻防にまずは注目
<< 東京市場の動き >>
週明け4日の東京市場は揉み合い。NY休場なども影響したのか、動意らしい動意はなく小動きだった。
先週末2日、日本時間早朝に北朝鮮がまたもや2発の巡航ミサイル数発と思しき飛翔体を発射したとして物議を醸す。また、ウクライナ国防次官がザポリージャ州で、対ロシア戦線の「第1防衛線」を突破したとの見方を示し、こちらも別途話題になっていたようだ。
そうした状況下、ドル/円は146.20円レベルで寄り付いたものの、動意らしい動意はなし。実際、価格変動も146.00-25円といった30ポイントにも満たない横這い推移をたどっていた。新規材料に乏しいうえ、NYなどの休場を受け、全般的には売買の手控えムードが強くい。16時現在では146.15-20円で推移、欧米市場を迎えている。
一方、材料的に注視されていたものは「中国情勢」と「ロシア情勢」について。
前者は、福島処理水をめぐる日本への嫌がらせ行為が依然として続くなか、中国国内景気の低迷懸念も根強くはびこる。ただ、不動産リスクの元凶として取り沙汰されている中国碧桂園が、国内債権者の一部に利払いを実施したもようだと報じられたほか、「元建て債務の返済延長を債権者が承認」とされていた。最悪の危機だけは取り敢えず免れた感を否めない。なお、それとは別に、9-10日に実施されるG20サミットについて、習国家主席が欠席する見通しとされ、それをバイデン米大統領が「出席しないのは残念」とするコメントを発していた。
対して後者は、前述したように戦況がジワリとロシア不利へと傾斜しつつあるなか、昨年「併合」したドネツクなど4州に200億ドルの開発資金を拠出する旨を明らかにし、平静を装っていたようだ。またプーチン氏は4日にトルコ大統領と会談するなか、中国の習国家主席とも近く会談すると述べている。果たして如何なる会談となり、協力を得ることが出来るのか注目だ。そうしたなか、ウクライナのゼレンスキー大統領は汚職疑惑により、レズニコフ国防相を更迭する旨を発表している。
<< 欧米市場の見通し >>
ドル/円は先週末、米失業率の悪化を嫌気し形成していたレンジを一時下放れるも、結局回帰。本稿執筆時も146円台でほぼ中心かつ、もっとも居心地の良い水準で推移しているようだ。つまりレンジの下抜けに失敗し、当初のレンジを下方向にやや拡大させただけの可能性がある。広くとれば144.40-147.40円という3円レンジでの一進一退が、しばらく続きそうだ。
ジャクソンホール会合の終了に続き米雇用統計も発表され、市場の関心はいよいよ19-20日の米FOMCなどが注目されはじめた。短期的にはFOMCを視野に入れつつ、発表される米経済指標や長期金利、米株の動きなどに一喜一憂する展開か。また、引き続き中国情勢に警戒を抱く向きも少なくない。先週は、連日のようにネガティブ要因がメディアを通じ伝えられていたことから、今週も依然として油断は禁物だ。
本日はレーバーデーでNYならびにカナダ市場が休場に。その他、米経済指標の発表などはとくに予定されていない。また、欧州などに関しても新規材料は乏しいが、先で指摘した「プーチン氏とトルコ大統領の会談」には一応要注意かもしれない。
そんな本日欧米時間のドル/円予想レンジは146.00-146.80円。ドル高・円安方向は146.60円レベルにごく弱い抵抗あり。抜けていくようだと147円台乗せうかがう。
対するドル安・円高方向は、本日東京安値146.00-05円をめぐる攻防にまずは注目。下回ると移動平均の21日線が位置する145.20-25円がターゲットか。
ドル円日足
注:ポイント要約は編集部
オーダー/ポジション状況
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