インフレ: 進展具合と今後の道筋
おはようございます。昨年のジャクソンホールでのシンポジウムで、私は短いダイレクトメッセージを届けました。今年の私の意見はもう少し長くなりますが、メッセージは同じです。つまり、インフレ率を我々の目標である2%に引き下げることはFRBの仕事であり、我々はそのように行います。我々は昨年から政策を著しく引き締めしました。インフレはピークから低下しました…歓迎すべき進展です…が、依然として高過ぎます。我々は適切であるならば、更なる利上げをする用意があり、インフレ率が目標に向かって持続的に低下していくと確信できるまで、政策金利を制限的な水準に据え置くつもりです。
本日は、これまでの進展状況を振り返り、我々の責務である2つの目標を達成するうえで我々が直面する見通しや不確実性について議論します。これが政策にとって何を意味するかについて纏め、締めくくりたいと思います。我々がこれまで達成したことを考えると、入手データを査定しつつ見通しやリスクについて議論を進展させ、慎重に進めていく状況にあります。
(これまでのインフレ低下の項目は略)
12ヶ月ベースでは、コアインフレは2022年2月の5.4%をピークにし、7月には4.3%まで緩やかに下がりました。6月と7月のコアインフレの月次値の一層の低下は歓迎すべきですが、この2ヶ月の好調なデータは、インフレが目標値に向かって持続的に低下していくとの確信を築くために必要な、最小限なものにすぎません。これらの低い数値が続くのか、あるいは基調的なインフレが今後の数四半期に亘りどこまで落ち着くのかの範囲について、我々はまだ解りません。12ヶ月のコアインフレはまだ高いままであり、物価安定に戻すためカバーすべく実質的に更なる余地があります。
(コアPCEインフレの3つの大きな要素の項目は略)
(見通し)
見通しに関して、パンデミック関連の歪みが一層巻き戻されれば、インフレへの下押し圧力が続くとみられますが、制限的な金融政策が非常に重要な役割を演じていくことになるでしょう。インフレを持続的に2%まで下げるには、トレンドを下回る経済成長と共に、労働市場の状況軟化が必要となることが予想されます。
(経済成長と労働市場の項目は略)
(結論)
よくあることですが、我々は曇り空の下で、星を頼りに航行します。そのような状況下で、リスク管理の考慮項目は重大なものになります。今後の会合で、我々はデータや進展する見通しあるいはリスクの全体に基づく進展状況を査定していきます。この査定に基づき、我々は、更なる引き締めをするか、代わりに政策金利を据え置き更なるデータを待つかの判断を慎重に進めていきます。物価安定を回復することは、我々の2つの使命の両方を達成するためには不可欠です。全ての人に恩恵がある強い労働市場を持続させるために物価安定が必要なのです。
我々は必ず目標を達成します。
(以上)
(注)本文はあくまで英文の一部を訳したものですので、和訳はあくまで便宜的なものとしてご利用頂き、適宜、英語の原文をご参照して頂きます様お願いします。
内容的にはインフレ低下を求めて今後も引き締めを継続し、入手するデータ次第では金利を据え置く方針を示しています。先々の緩和に対する内容はありません。
ドル円相場はスピーチ前に145円80銭付近でしたが、タカ派内容に146円63銭までドルが買われ、146円44銭で引けました。週明けの東京市場もドルは堅調推移になっています。
(2023年8月28日9:30、1ドル=146円50銭)
オーダー/ポジション状況
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