A$シカゴポジション(23/8/28)

先週の締日までは4通貨全て米ドル買いになりました。

A$シカゴポジション(23/8/28)

シカゴポジション(CME)400

シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。


主要通貨ポジション(単位:枚)
(2023年8月22日現在の数値)

シカゴポジション(CME)400

ロング/ショートは左側通貨から見たもの。
ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル


先週の締日までは4通貨全て米ドル買いになりました。オセアニア通貨ではNZドルも先行き相場観を強める5,000枚越えのネットショートになったので、シカゴは両通貨共に一段安の相場観です。ユーロはポジションとは逆の動きなので、前週のシカゴはほぼ様子見になりました。
まずは豪ドルですが、今週も約1万枚強の豪ドルショート増になり、2週連続増となりました。NZドルも一気に4,000枚強のネットショート増となったので、オセアニア通貨はこれで先安観の揃い踏みとなりました。しかしながら、先週の相場はオセアニア通貨の底値が豪ドルは0.6364、NZドルは0.59割れまでに留まり、弱いながらも大きな下押しにはなっていません。

今後の流れは2022年10月底値(豪ドルは0.6170、NZドルは0.5512)を目指す形になっていますが、ゆっくりとした下落推移になる可能性もあります。当面はNZドルのネットショートが今後も数週間に亘り5,000枚を維持しているかを確認します。明日の締日で手仕舞いしてくると、昨年10月のようなオセアニア通貨売り相場には時間がかかると思われます。
円のポジションは円ショートを14,000枚強積み上げ、再びドル買いを強めています。8日締日終値が143円30銭台、15日が同145円50銭台で、前週は一部利確の動きでしたが、22日終値は145円90銭付近でその週までの1週間の底値は145円割れでしたので、145円台前半コストの押し目買いになっています。翌23日には再度144円台半ばまで下押しているので、明日の締日で10万枚越えになれば150円方向を狙う相場観になっていると思われます。逆に15日締日のようにドルロングが減れば、慎重な売り買いになっているので、150円狙いには時間かかりそうです。

ユーロは2週前にロングを積み上げ、シカゴはそれ以前までの利確から買い直しを始めたようでしたが、8日締日終値が1.0950台、15日が同1.0900台(この週で押し目買い)、22日が同1.0840台でしたので、前週は様子見になりました。相場は23日以降(金曜日には底値1.0760台)も更にユーロ安になっているので、明日の締日でも買い増ししていなければ、逆に抵抗線越えの確認でロングを積み上げていく可能性が高くなりそうです。ユーロ高をみているシカゴにとっては、米ドル全面高の流れを見極めることになりそうです。

シカゴ豪ドルポジションと締日終値のチャート

チャートの青の棒グラフを見ると、ネットポジションは赤い線の6月13日締日のポジション▼61,745枚を越えてきました。まだほぼ同水準とみなせますが、今後も積み増ししてくるかをみます。終値ベースのチャートではまだ緩やかな黒の豪ドル高トレンドライン(0.6385〜0.7125)内で推移しており、ザラ場では何回か抜けていますが、締日終値では戻されています。先週金曜日の終値が0.64絡みでしたので、明日の締日で直近底値だった0.6364未満の終値になれば更に下押しが期待できそうです。チャート起点の昨年10月13日締日終値が0.6272でしたので、次はこの辺りが目安になりそうです。

さて、実際の相場は、先週「…今週初も0.6364〜80ゾーンをトライし、維持できるか否かとなります。この水準は3月10日底値と5月31日底値を結んだサポートが0.6355にあるので、広くみて0.6350〜80ゾーンをみておきます。もし下限を切って終われば0.6270〜80、0.6170サポート狙いになります。ここまで10日連続陰線になっているので、目先はやや売られ過ぎになっています。ここからのショートは回転を効かせた方がよさそうです」としましたが、先週の底値は0.6380で、まだ0.6350〜80ゾーンは守られています。先週足はトウバ線になっており戻り高トライも失敗しているので、今週はこのゾーントライが先行しそうです。日足で下限を切って終われば0.6270〜80、0.6170サポート狙いになります。上値はまず先週高値の0.6490付近、そして0.6520の抵抗線が強くなっています。仮に後者を越えても7月10日週高値からの抵抗線が0.6620〜30にあり、ここを越えて終わらない限りは一段の戻り期待はできません。
(1豪ドル=0.6430米ドル、8月28日11:30)

シカゴ豪ドルポジションと締日終値のチャート

(ご参考)直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。
棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)、折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。

オーダー/ポジション状況

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