トルコリラ史上最安値を更新、予想外の鉱工業生産の悪化で
トルコリラは本日夕刻対ドルで3.1853をつけ史上最安値を更新しています。
本日発表となったトルコの9月の鉱工業生産は前年比で+2.5%の事前予想に対して-3.1%、前月比も+1.4%の予想に対して-3.8%と全く予想外の数値が出ており、その影響を受けた形です。
セクション別には耐久消費財の減少が前年比-9.5%と一割近く減少しており、クーデター後のなりふり構わぬ粛清に経済が急速に低迷しつつある様子が伺えます。
また昨日は、ルクセンブルクの外務大臣がトルコの公務員の粛清がナチスドイツの時代に使われた方法であり、EUは遅かれ早かれトルコに制裁を課さなければならないだろうと述べるなど、トルコ政府に対する国際的な批判も強まっていて、こちらの面でも長期的な経済に対する影響が懸念されます。
一部では3QのGDPはマイナスに沈むのではないかとの見方も出ており、当面リラ売りに歯止めがかかる気配はありません。
11月8日18時現在のトルコリラは対ドル3.1807、対円で32.84で推移。
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