トルコリラ円レポート月曜版
まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですが、トルコリラ円は「33.40レベルをサポートに、33.90レベルをレジスタンス」としました。実際のレンジは、安値が32.41レベル、高値が33.95レベルと、予想レンジよりも大きくトルコリラが売られる展開となりました。理由としては木曜まではリスクオフ相場でクロス円での円買いが強まったことですが、金曜にはトルコ国内で野党党首の拘束等、政情不安が一段と高まっていることが原因です。
週明けの本日は、クリントン候補の新たなメール問題に関する訴追を求めないとのFBIの発表でリスクオフの巻き返しから、ドル円、クロス円の買い戻しが進みトルコリラ円でも買い戻しは出ていますが、ますますエルドアン大統領の独裁が強まる中、一段のトルコリラ安を懸念する相場が続きそうです。
本日はまずドルトルコリラの日足チャートをご覧ください。
ドルトルコリラ日足
金曜にトルコリラが対ドルで最安値を更新したことで、長期的にはピンクのサポートラインと平行に引いた上昇チャンネルの中を、短期的には青のサポートラインと平行に引いた上昇チャンネルの中を着実にトルコリラ安が進行していることがわかります。政情不安ゆえに格付けも引き下げられてきましたが、留まるところを知らないエルドアン大統領の強権政治に対して、海外の投資家も着実に資金を引き揚げる動きが強まります。今後は短期上昇チャンネルと長期上昇チャンネルがぶつかる3.2000〜3.2500水準を対ドルでのターゲットとする流れとなってくるでしょう。
次に対円の日足チャートです。
トルコ円日足
こちらは英国国民投票直後の長い下ひげは無視し、4月以降のレジスタンスラインと平行に引いた下降チャンネルをやや強引に引いてありますが、その長い下ひげの水準をも下回る動きとなってきたことで、方向は明らかにトルコリラ安ということが確認できます。
多少の誤差を考えても10月の安値圏となっていた33円台半ばが現在では戻り売りが出やすいレジスタンスの水準となってきたと考えられます。下値は最安値ということでターゲットを定めにくい面もありますが、ピンクの逆N波動が最近では比較的カウントしやすいフィボナッチ・エクスパンションとなっていて、それから計算される100%の31.81レベルがターゲットとなりやすい水準と言えます。
今週は、やや広めのレンジ予想として32.00レベルをサポートに、33.50レベルをレジスタンスとする流れを見ておきます
関連記事
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.11.21
東京市場のドルは154円台後半で推移、今晩も要人発言で上下に動く可能性アリ(24/11/21)
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、時間外の米10年債利回りも上げ一服となったことでドルは一時154円台を付ける場面も見られた。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2024.11.21
ドル円 地政学リスクくすぶるも再びレンジの様相に(11/21夕)
東京市場は一転してドルが弱含み。とくに終盤下げ足を速めている。
-
トルコリラ(TRY)の記事
Edited by:編集人K
2016.11.08
トルコリラ史上最安値を更新、鉱工業生産の悪化で
トルコリラは本日夕刻対ドルで3.1853をつけ史上最安値を更新しています。
-
トルコリラ(TRY)の記事
Edited by:編集人K
2016.11.04
トルコ政情不安でリラ過去最安値(2016年11月4日)
クーデター未遂後の非常事態宣言が延長されたトルコで、クルド系を支持基盤とする、
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。