豪ドル/円、短期は調整下げの動き。中期は“やや強気”。
7月4日、豪準備銀行は政策金利を市場の予想通り4.1％に据え置きました。これを受けて豪ドルは対ドル、対円で豪ドル売りが優勢となりました。声明では据え置きの理由について「金利を据え置くことでこれまでの金利上昇の影響と経済見通しを評価する時間が得られる」としましたが、更なる引き締めが必要となる可能性も示唆しました。今週はADP社の雇用統計が市場予想を大幅に上回ったことから年内の利上げが意識されてドル金利が上昇、ドル高地合いとなっています。豪ドルは対ドルで弱含みの展開、対円でも96円台後半から反落しています。
チャートを見ると、日足は3月に付けた86.06を基点として下値を切り上げる流れに変わりありませんが、6/19に付けた97.67を直近高値として調整下げ局面に入っており、足元では上値余地が限られる展開となっています。また、直近の日足（7/6）が5/31に付けた90.26を直近安値とする短期的なサポートラインを下抜けた位置で終えており、下値余地がもう一段拡がる可能性が点灯中です。
一方で、昨年9月に付けた98.60を基点とするレジスタンスラインを上抜けた位置で推移していることや、2020年3月に付けた59.91を基点とする中長期的なサポートラインを守っており、調整下げの範囲内に留まっています。日足の上値抵抗は96.10-20，96.60-70，97.50-60にありますが、97.60超えで終えれば調整下げが終了して“豪ドル強気”の流れに戻します。日足の下値抵抗は95.30-40，94.90-00にありますが、95円割り込んで終えた場合は、94円前後までもう一段下値余地が拡がり易くなります。21日移動平均線は95.83にあり若干下抜けていますが“ダマシ”の範囲内です。また、120日、200日線は91.50と91.82に位置しており、中期トレンドは“豪ドル強気”の流れを維持しています。
一方直近の週足は小陽線で終え続落を食い止めています。上昇エネルギーに欠けるものですが、2020年3月に付けた59.91を基点とする長期的なサポートラインを上抜けた位置を保っており、調整下げの範囲内に留まっています。この週足の下値抵抗は95.30-40にありますが、95円を割り込んで越週した場合は下値リスクが点灯して下落余地がさらに拡がり易くなります。週足の上値抵抗は97.50-60，98.50-60に、下値抵抗は95.30-40，94.00-10にあります。31週、62週移動平均線は91.28と92.41に位置しており、中期トレンドをサポート中です。
7/6現在、31週移動平均線は91.28に、62週線は92.41にあり、中期トレンドをサポート中。
オーダー/ポジション状況
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