オーストラリアの5月貿易収支の予想
明朝、豪州の5月貿易収支が発表されます。
前回4月は予想を大幅に下回り、それ以前も全体的に下方修正されています。また4月分の内容は輸出が前月比▼5.0%、輸入が同+2.0%で、外需の落ち込みにより収支の黒字減になっています。明日の21時半に米国の5月貿易収支も公表されますが、やはり赤字額が減少傾向になり、米国の内需が弱まっている可能性があり、世界的な外需の低迷に入っているかもしれません。
下図を見ると、オレンジ色の移動平均線は昨年9月を底にして右肩上がりになっていましたが、4月をピークに下がり始めています。昨年1年間の平均が117.22億豪ドルで、今回予想値通りなら5ヶ月平均が124.06億豪ドル(4ヶ月平均は127.81豪億ドル)まで下がってきているので、今後も100億豪ドル付近で推移すれば昨年を下回る結果になりそうです。
(今回発表予想7月5日8時30分現在)
過去の推移と3ヶ月移動平均
(2023年4月現在)
黒線矢印は今回5月予想値
緑はゼロ
青の横線は105億豪ドルの黒字額を基準
昨日は豪州中銀の金融政策があり、金利据え置き決定後に豪ドルは売られましたが、記者発表要旨内に「インフレはまだ高い」とか「更なる引き締めが必要になるかもしれない」などの表現で買い戻されています。
昨日の底値は0.6641付近で、前日3日の0.6636を切れずに終わり、上値は0.6705迄でシカゴポジション392内の0.6720〜30の抵抗線手前で止まっています。
下図は豪ドル米ドルの週足チャートです。
2021年2月22日週高値からの抵抗線A(=0.7290)があります。更に昨年4月4日週高値からの抵抗線B(=0.6910)が上値を抑えています。このBから平行に下した目安のC(=0.6075)とで豪ドル安ラインを形成しています。このトレンド内には、昨年10月10日週底値からのサポートD(=0.6515)があり、現在はBとDの3角保合い収斂を続けています。目先は3手前の大陰線が豪ドルの弱さを表しているので、D方向狙いになっていますが、この保合い内にE(=0.6575〜90)の横サポートがあります。
週足では豪ドルが弱い中で、当面はEとDを守れるかとなっています。上値は0.6730、0.6770〜80、0.6810に抵抗線があります。
(7月5日9:45、1豪ドル=0.6696米ドル)
オーダー/ポジション状況
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