シカゴポジション(CME)392
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
主要通貨ポジション(単位:枚)
(2023年6月27日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
先週締日までの4通貨は、オセアニア通貨がポジション調整、円はドルロング積み増し、ユーロは様子見でした。
まずは豪ドルですが、3年前と同じパターンでショートを減らしてきていますが、まだショートポジョション残が多く、前回ほど豪ドル高への戻りを確信している動きにはなっていません。前回は1ヶ月半後に豪ドルロングに切り返してきましたが、今回は戻りあれば再度ショート積み増しの可能性も残しています。前回の終値ベースパターンは底値@0.5960→A0.6440→B0.6280→C0.70越えになっています。現在はBの底値を探る展開中にいます。取り敢えず明日の締日で2万枚程度のショート減になっていれば、3年前と同じになりそうですが、確認するには今後2〜3週間の動きをみます。NZドルは相変わらずの相場観なしの状態が続いています。今回はオセアニア通貨が同一方向のポジションを形成するとみていますので、NZドル主導の形も想定しておきます。
円はショートをネットで5千枚程度増やし、シカゴが一段のドル高を想定し始めたのかを探る枚数です。過去のパターンで2週以上12万を越えてくれれば、次の目安15万枚になると思い形です。相場は順調にドル高となっているので、明日の締日ポジションで150円越えを狙う枚数になるかをみます。ユーロはネットポジョション変わらず、総枚数減になっているので、我慢の状態が継続しています。これまでのレンジ高値1.10〜1.11ゾーンの抵抗線を越えで、シカゴがポジョションをどうするかを見たいと思います。
シカゴ豪ドルポジションと締日終値のチャート
チャートの青の棒グラフを見ると、ショートポジションは順調に減らしてきています。相場はやや豪ドル安ですので、次の押しで手仕舞いするのか、様子見するのかまだ分かれています。終値ベースのチャートではやや緩やかな豪ドル高トレンドライン(0.6370〜0.7110)内にいて、昨年10月11日底値(0.6272)と5月30日底値(0.6517)を結んだ緑のサポートが0.6560付近、上値は1月31日高値(0.7054)と6月20日高値(0.6783)を結んだ赤い抵抗線が0.6770にあり、まだ暫くは3角持ち合いの収斂とみておきます。
さて、実際の相場は、先週「…(相場はサポートを下抜け)その後は0.6800〜10が抵抗線となり、金曜日(23日)には0.6680のサポートも切れ掛かっています。目先はまだ下押し先行になりそうで、0.6630、0.6580〜90サポート狙いとなっており、もし後者も維持出来ずに割ってくると、0.6540、0.6490、そして5月31日底値の0.6450〜60狙いになります」としましたが、戻りは0.6722、下値は0.6594までで、0.6580〜90のサポートは守られました。流れはまだ豪ドル安となっており、引き続き0.6580〜90狙い、切れて終われれば、0.6540、0.6490、0.6450の順にあるサポート狙いとなります。一方で上値は0.6720〜30を越えれば、6月16日高値からの抵抗線0.6780狙いになり、短期的な豪ドル高へ戻すにはこれを越えて終わることが必要になります。(1豪ドル=0.6647米ドル、7月3日11:10)
(ご参考)直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。
棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)
折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)
オーダー/ポジション状況
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