豪ドル/円、短期は調整下げの動き。中期は“やや強気”。
6/28に発表された豪5月CPIは前年比5.6%と、前月の6.8%から低下し1年1ヵ月振りの低水準となりました。これを受けて豪ドルは対ドル、対円で急落しました。燃料価格の下落が主要因とされています。また、翌6/29に発表された豪5月小売売上高は前月比+0.7%と市場予想の+0.1%を上回り、豪ドルは対ドル、対円で買い戻しの動きが強まりましたが、今週はECBフォーラムで欧米中銀がインフレ抑制のため利上げ継続姿勢を改めて表明したこと、一方で日本は大規模な金融緩和策を継続する姿勢を明らかにしたことから、日米欧の金融政策格差による金利差拡大観測で、円が独歩安の展開となっており、豪ドルは対米ドルでは上値の重い展開、対円では小じっかり推移しています。
チャートを見ると、日足は3月に付けた86.06を基点として下値を切り上げる流れに変わりありませんが、6/19に付けた97.67を直近高値として調整下げ局面に入っており、足元では上値余地が限られる展開となっています。一方で、昨年9月に付けた98.60を基点とするレジスタンスラインを上抜けた位置で推移しており、現在の下げは調整下げの範囲内に留まっています。但し、95円を割り込んで終えた場合は下値リスクが点灯します。日足の上値抵抗は96.20-30,96.60-70,97.40-50にありますが、97.50超えで終えれば調整下げが終了して“豪ドル強気”の流れに戻します。日足の下値抵抗は95.20-30,94.90-00,94.20-30にあります。21日、120日、200日移動平均線は94.94,91.21,91.75に位置しており、短・中期トレンドをサポート中です。
一方直近の週足は高値圏から陰線引けとなり、続伸に繋げられずに終えていますが、2020年3月に付けた59.91を基点とする長期的なサポートラインを上抜けた位置で推移しており、調整下げの範囲内に留まっています。この週足の下値抵抗は95.40-50にありますが、これを割り込んで越週した場合は下値リスクがやや高くなります。週足の上値抵抗は97.50-60,98.50-60に、下値抵抗は95.40-50,95.00-10,94.00-10にあります。31週、62週移動平均線は91.13と92.35に位置しており中期トレンドは“豪ドル強気”の流れにあります。
6/29現在、31週移動平均線は91.13に、62週線は92.35にあり、短・中期トレンドをサポート中。
オーダー/ポジション状況
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