オーストラリア 5月小売売上高の予想
前回4月は予想を下回り、伸びがゼロになりました。下図を見ると、昨年6月〜10月の伸びが大きく、コロナ後の高い回復トレンド(黒)の上限まで好調を保っていましたが、12月の大幅悪化でコロナ後の低い回復トレンド(赤)近くまで低下し、その後はやや回復をみせていましたが、ここ3ヶ月程度は横這いが続いています。
今回予想通りになると、黒のラインまでの回復よりも赤のラインに近づく動きになり、米国の小売売上高並みに低迷状況となります。先進国の相次ぐ利上げに、世界的な景気悪化の波に巻き込まれている可能性もあります。
また前月の内訳を項目別にみると内容的には芳しくなく、プラスから高い順に、衣料関連(+1.9)、百貨店(+1.5%)の2項目がプラスを牽引。その他小売が+0.0%、マイナスは食品(▼0.1%)、外食(▼0.2%)、家庭用品(▼1.0%)で、連続マイナスは家庭用品のみで、その他がプラスとマイナスが前月比で逆転しています。
(6月28日9時00分現在)
小売売上高
2018年12月を100にしたもの
コロナ後の低い回復トレンドは赤い線、高い回復トレンドは黒い線で記載しています。
今回予想は青矢印
下図は豪ドル米ドルの週足チャート(6月26日現在)です。
シカゴポジション391では短期では豪ドルの下値トライとしましたが、週足でみても先週の大陰線がそれを物語っています。ただ、週足では豪ドルは弱いながらも3角保合いの収斂に入っています。
昨年4月24日週高値からの抵抗線A(=0.6925)と昨年10月10日週底値からのサポートB(=0.6485)で3角保合いを形成しています。6月12日週高値は0.6900迄で、その時点のAは0.6945にあり、45ピップス程度上限まで足りませんでしたが、Aの抵抗線が効いた形になり、先週大きな反落となりました。
このAとBの間に横サポートC(=0.6575〜80)があり、目先はそのサポート向けての動きになっています。今日のCPIで予想外のインフレ低下になり、豪ドルが弱くなっているので、明日の小売売上まではこのCがポイントになりそうです。もしCを切ればB方向へのトライに繋げることになります。一方、万一、抵抗線Aを抜けた場合は昨年8月8日週と今年1月23日週の高値D(=0.7137〜42)が上値目途になりますが、この場合にはA抜けになるので、流れは豪ドル高に変わります。
(2023年6月28日11:00、1豪ドル=0.6631米ドル)
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.11.21
東京市場のドルは154円台後半で推移、今晩も要人発言で上下に動く可能性アリ(24/11/21)
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、時間外の米10年債利回りも上げ一服となったことでドルは一時154円台を付ける場面も見られた。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2024.11.21
ドル円 地政学リスクくすぶるも再びレンジの様相に(11/21夕)
東京市場は一転してドルが弱含み。とくに終盤下げ足を速めている。
-
オーストラリアドル(AUD)の記事
Edited by:川合 美智子
2023.06.30
オーストラリアドル週報(2023年6月第5週)
6/28に発表された豪5月CPIは前年比5.6%と、前月の6.8%から低下し1年1ヵ月振りの低水準となりました。これを受けて豪ドルは対ドル、対円で急落しました。
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。