N$シカゴポジション(23/7/3)

先週締日までの4通貨は、オセアニア通貨がポジション調整、円はドルロング積み増し、ユーロは様子見でした。

N$シカゴポジション(23/7/3)

シカゴポジション(CME)392

シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。

主要通貨ポジション(単位:枚)(2023年6月27日現在の数値)

シカゴポジション(CME)392

ロング/ショートは左側通貨から見たもの。ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル

先週締日までの4通貨は、オセアニア通貨がポジション調整、円はドルロング積み増し、ユーロは様子見でした。
まずは豪ドルですが、3年前と同じパターンでショートを減らしてきていますが、まだショートポジョション残が多く、前回ほど豪ドル高への戻りを確信している動きにはなっていません。前回は1ヶ月半後に豪ドルロングに切り返してきましたが、今回は戻りあれば再度ショート積み増しの可能性も残しています。前回の終値ベースパターンは底値@0.5960→A0.6440→B0.6280→C0.70越えになっています。現在はBの底値を探る展開中にいます。取り敢えず明日の締日で2万枚程度のショート減になっていれば、3年前と同じになりそうですが、確認するには今後2〜3週間の動きをみます。NZドルは相変わらずの相場観なしの状態が続いています。今回はオセアニア通貨が同一方向のポジションを形成するとみていますので、NZドル主導の形も想定しておきます。

円はショートをネットで5千枚程度増やし、シカゴが一段のドル高を想定し始めたのかを探る枚数です。過去のパターンで2週以上12万を越えてくれれば、次の目安15万枚になると思い形です。相場は順調にドル高となっているので、明日の締日ポジションで150円越えを狙う枚数になるかをみます。ユーロはネットポジョション変わらず、総枚数減になっているので、我慢の状態が継続しています。これまでのレンジ高値1.10〜1.11ゾーンの抵抗線を越えで、シカゴがポジョションをどうするかを見たいと思います。

シカゴNZドルポジションと締日終値のチャート

シカゴはネットショートが僅か830枚になり、これまで同様に相場の方向感なしの状態が続いています。下図のチャートを見ると、黒のNZドル安トレンドラインが0.5590〜0.6310にあり、直近では1月24日高値(0.6502)と5月9日高値(0.6330)を結んだ抵抗線が0.6250にあり、また3月7日底値(0.6106)と4月25日底値(0.6136)を結んだサポートが0.6180にあり、5月30日に下抜けてからは抵抗線として機能しています。相場的にはまず明日の締日でこの0.6180を越えて終われるかをみます。それでも相場観ないシカゴがポジションメークを始めるとは思えない感じです。

さて実際の相場は、先週「…最初の抵抗線(0.6260)で止められて反落しました。下値は2つ目のサポート(0.6150)で止まっていますが、今週はまだ0.6100方向へのトライが先行しそうです。もしここを切ってくると大台代わりの0.6000方向狙いに入れます。5月31日底値が0.5985ですので、ヒゲでここまでの下値をみておく必要があります。上値は0.6220の抵抗線が重要で、越えれば0.6260〜70、0.6300の順にあります」としましたが、先週の高値は0.6202までで、0.6220に届かずに下落しました。底値は0.6050までありましたが、月末の金曜日に0.6144まで戻して引けています。週足では0.6100サポートを守った形です。

現在のNZドルはまだ弱く、下値トライの中にいます。サポートは0.6100、0.6050〜60、0.6000の大台代わり、そして5月31日底値の0.5985までの下値になります。上値は5月11日高値からの抵抗線が0.6200にあり、金曜日には0.6180まで下がります。これを越えてくれれば次は0.6240〜50に抵抗線ありますが、昨年4月4日高値からの抵抗線が0.6300にあるので、これを越えない限りは短期のNZドル高への回帰は難しくなっています。(1NZドル=0.6134米ドル、7月3日11:10)

シカゴNZドルポジションと締日終値のチャート

(ご参考)直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。
棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)
折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)

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