オーストラリアの第1四半期GDPの予想(23/6/6)

日本時間2023年6月7日10時30分に発表予定です。

オーストラリアの第1四半期GDPの予想(23/6/6)

オーストラリアの第1四半期GDPの予想

明朝、豪州の2023年第1四半期GDPが発表されます。

オーストラリアの第1四半期GDPの予想

(今回発表予想6月6日9時現在)

(1)豪州のGDP実数値

(1)豪州のGDP実数値

黒より右は1Qの予想値を加味、赤はコロナ前高値

(2)前年比ベース

(2)前年比ベース

黒より右は4Q予想値を加味、赤い線はゼロ、青の矢印は1年前

2022年4QのGDPは概ね予想通りになりました。今回2023年1Qは前期比+0.3%、前年比+2.4%の予想となっており、欧米と比較しても安定的に推移しています。
上図を見ると、(2)の前年比は4Qより小幅低下し下降気味の流れは継続していますが、(1)の実数値では過去の上昇トレンドラインである青の線に沿って伸びを継続しており、コロナ前の赤い線よりは大きく伸びています。
中銀公表の5月時GDP予想は、2023年6月期に1.75%(2月時2.25%から下方修正)、12月期に1.25%(同1.50%より下方修正)ですので、今回予想通りならまだかなり高い数値と言えます。米国と比べてここまでの利上げ幅が少ないので、その分の経済への影響度合いは少なかった可能性があります。

また、今日の中銀金融政策では予想外の利上げ実施となり、2ヶ月連続の利上げになりました。まだインフレ高止まりが続いているので、今後もデータ次第では利上げも視野に入っているようです。その意味でGDPの上振れは金利先高に繋がる可能性があります。逆に予想レンジ下限のマイナスはサプライズになりますので、注意が必要になります。

豪ドル米ドル相場は昨日のシカゴポジション388を御参照願います。予想外の利上げ実施により0.6640の抵抗線を越えて推移しています。目先は0.6670〜80と0.6710狙いになります。そしてこのまま今日の日足で0.6640越えを確認できれば、暫くは豪ドルが堅調になります。

(6月6日13:35、1豪ドル=0.6665米ドル)    

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