A$シカゴポジション(23/5/29)

先週締日までの4通貨は、ドル円を除きポジション調整になりました。

A$シカゴポジション(23/5/29)

シカゴポジション(CME)387

シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。

主要通貨ポジション(単位:枚)
(2023年5月23日現在の数値)

シカゴポジション(CME)387

ロング/ショートは左側通貨から見たもの。
ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル

先週締日までの4通貨は、ドル円を除きポジション調整になりました。
締日までの1週間は豪ドルがやや安くなり、NZドルは横這い。しかしながら、翌24日からはオセアニア通貨は急落しています。ドル円は大幅な円安になり、シカゴはやっと買い増し始めて一段のドル高を見始めているようです。ユーロは約90ピップスのユーロ安で、ポジションの一部を落とした形です。

まずは豪ドルですが、3週間連続でショート積み増し後に一部利確した模様ですが、総枚数を増やしているので、この先に豪ドルロングを手仕舞いして、ショートを積み増しする可能性もあります。先週「相場観として0.65台は通過点と思います」としましたが、状況は変わっておらず、その0.65付近までスポットが下がっているので、更なる豪ドル安の可能性が一段と高まっています。明日の締日で大幅なショート減にならないことを確認します。
NZドルは完全にスクエアで、先週23日の締日終値が0.6242、現在のスポットは0.6045ですので、明日の締日でポジションメークを開始したかを確認する程度になります。ここからショートするとかなりのNZドル安を見ることになります。その場合には、豪ドルも含めてオセアニア通貨安が継続することになります。
円は相場水準が5月9日締日終値135円23銭、16日が同136円39銭、23日が同138円59銭で、順調にドル高となり、シカゴは17日〜23日でドルロングを積み増してきました。

この期間のレンジは136円31銭〜138円95銭ですので、ベストな買いなら136円50銭付近が積み増しのコストになります。昨年10月21日に高値を付けたとき、ネットの円ショートは▼102,618枚(締日は10月25日)でしたので、まだ2万程度積み増せる可能性があります。ただ翌週11月1日では▼77,620枚と一気に利確してきているので、どの時点でロング手仕舞いする期間入りとなるかを見たいと思います。まずは明日9万枚以上に円ショートを積み上げてくるかを見たいと思います。
ユーロは押し目買いせずにポジション調整してきました。前週も書きましたが、「ユーロはポジションをひっくり返したのが、昨年10月18日週締日で、締日前のユーロは0.9633〜0.9876レンジ、締日終値は0.9858でした」となり、その後は+18万枚を最大に15〜18万枚で推移しています。10万枚越えてからのコストを含めても現在のスポットはまだ利益がでる水準かと思います。取り敢えず1.05未満になったら要注意となりそうです。

シカゴ豪ドルポジションと締日終値のチャート

チャートの青の棒グラフをみると、ややショートポジションを減らしていますが、まだかなりのショートを保時しています。1月31日高値0.7054からの緑の抵抗線(現在のサポート)が0.6590付近にあり、先週の締日まではまだこのライン上にいましたが、現在のスポットは下抜いています。明日の締日で0.66台を回復して終われるかをみます。シカゴにとっては好ましい状況ですので、このまま緑ライン以下なら、緩やかな黒の豪ドル高トレンドライン(0.6370〜0.7110)の下限を狙える形となります。また、過去半年間の締日ベース底値は3月7日の0.6582でしたので、現在のスポットはそれ以下となり、やはり明日の締日で安値更新及びショートのネット枚数をキープしているかを確認します。

さて、実際の相場は、先週「…その後の戻りは0.6676付近までで上値も0.6680の抵抗線をこなせず、まだ豪ドルは弱い状態にいます。今週も引き続き0.6610と0.6650のサポート狙いになります。後者を割れない限り、一段安トライに入れません。(一部略)今週初は狭いレンジ抜け(0.6610〜0.6680)トライあるかをみます」としましたが、2つのサポートを切れて豪ドルは急落しています。
また、先週25日に豪州小売売上高予想時に添付した週足チャートで、週末終値が0.6555〜70サポートを守れるか確認しますとしましたが、終値は0.6517となり切れて終わりました。流れは豪ドル安トレンドライン下限の0.6180方向を狙う形に入っています。ここからの下値目途は0.6500、0.6450〜60、0.6390〜0.64にあります。上値はこれまでのサポート0.6555〜0.6570が最初の抵抗線で、もし0.66台を回復して終われば、豪ドルの戻り余地が広がり、上値は0.6630〜40、0.6670に抵抗線があります。
(1豪ドル=0.6528米ドル、5月29日13:00)

シカゴ豪ドルポジションと締日終値のチャート

(ご参考)直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。
棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)
折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。

オーダー/ポジション状況

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