4月小売売上高の予想
(発表5月26日、日本時間10時30分予定)
前回3月は予想を上回り、昨年12月の大きな落ち込み▼3.9%からは徐々に回復しています。
下図を見ると、昨年6月〜10月の伸びが大きく、コロナ後の高い回復トレンド(黒)の上限まで好調を保っていましたが、12月の大幅悪化でコロナ後の低い回復トレンド(赤)近くまで低下し、その後はゆっくりと上昇を続けています。
今回予想通りの数値がでても昨年11月の高値水準を超えるまでには回復しません。仮に予想レンジの上限が出ても、11月水準の99%までの回復に留まります。伸びは順調ですが、マイナスでもなれば、豪ドルが弱い状態(チャート御参照)の中でサプライズになりそうです。
また前月の内訳を項目別にみると内容的には芳しくなく、プラスから高い順に、外食(+1.5%)、食品(+1.0%)の2項目がプラスを牽引。その他小売が+0.0%で、それ以外はマイナスとなっています。低い順に、百貨店(▼0.2%)、家庭用品(▼0.4%)、衣料関連(▼1.0%)でした。
(5月25日9時00分現在)
小売売上高
2018年12月を100にしたもの(コロナ後の低い回復トレンドは赤い線、高い回復トレンドは黒い線で記載しています。今回予想は青矢印)
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下図は豪ドル米ドルの週足チャートです。今週は重要な週になっています。昨年4月4日週高値からの抵抗線A(=0.6970)で豪ドル安になっています。ここから平行に下した目安の下限B(=0.6180)でトレンドラインになっています。一時はAとBのトレンドを下回りましたが、昨年11月7日週にこのライン内に回帰してから、豪ドルの戻りが始まりAに当たりながら、再度豪ドル安になっています。
下値は、昨年10月10日週の実体底値、翌週底値、今年4月28日週底値、先週の底値を結んだサポートC(=0.6620)で守ってきましたが、昨日のNZ中銀の金融政策後のオセアニア通貨売りに大きく下落し、Cを割りました。そしてこれまで横サポートだったD(=0.6555〜70)も切れています。週足なので明日金曜日の終値次第になりますが、下ヒゲだけの抜けになるか、あるいは実体で下抜くかを確認したいと思います。仮に前者ですと、豪ドルが弱い中で戻りが期待できます。もし後者になると昨年11月からのディセンディングトライアングルの下抜きなので、流れはB方向狙いになります。
一方、上値は1月30日週高値と5月8日週高値を結んだ抵抗線E(=0.6770)があります。これを越えてくれば、下値リスクが減じられてA方向の戻り余地が広がります。
尚、シカゴにとっては相場観通りの流れになっており、ここでポジションを利確してくるのか、売り増ししてくるのかが注目されます。
(2023年5月25日10:15、1豪ドル=0.6536米ドル)
オーダー/ポジション状況
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