ユーロドル1.09台前半、昨晩からの上値攻めに失敗し失望売り強まる
11日の東京市場でユーロドルはもみ合い後に反落。朝方1.0982レベルで取引が始まったユーロドルは、序盤は堅調に推移し一時1.0998レベルに達したものの1.10に届かず反落。夕刻欧州勢参入後俄かにユーロ売りが強まり、一時1.0918の安値をつけた後、東京時間18:00現在は1.0930レベルで取引されています
昨晩海外市場では、注目された米4月CPIが市場予想に届かず、米長期金利の急低下にと伴い、ユーロドルは米国時間に1.0942レベルから1.1007レベルまで急上昇しました。しかし、その後は米株価が急上昇後に急反落したこと等でユーロドルも上値追いとはならず、反落して1.0983レベルで東京時間につないでいます。
テクニカルにはユーロドルは、昨晩からの反落で一時的に回復した21日移動平均線を下放れ、基準線も再び割り込む動きです。昨晩のCPI不冴えでも1.10台を回復できなかった失望感や、一部ECB関係者から、今後の利上げ余地の乏しさに関するハト派的な発言が聞かれたことなどが重しとなり、米長期金利が低下しているにもかかわらずユーロドルは上値の重さが目立つ動きとなっています。
序盤の欧州主要株価指数はおおむね堅調推移。今晩この後は20:00に英中銀金融政策公表、21:30に米4月PPIおよび米新規失業保険申請数の発表が予定されています。
ユーロドル日足
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