N$シカゴポジション(23/4/24)

先週締日までの4通貨は、豪ドル以外様子見でした。相場もドル堅調ながら横這い傾向が続き、シカゴも従来の相場観からのポジション積み上げとはならなかった模様です。

N$シカゴポジション(23/4/24)

シカゴポジション(CME)382

シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。

主要通貨ポジション(単位:枚)(2023年4月18日現在の数値)

シカゴポジション(CME)382

ロング/ショートは左側通貨から見たもの。ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル

先週締日までの4通貨は、豪ドル以外様子見でした。相場もドル堅調ながら横這い傾向が続き、シカゴも従来の相場観からのポジション積み上げとはならなかった模様です。
まずは豪ドルですが、2週続けて豪ドルショートを積み上げてきました。2週間で1万5,000枚のネットショート積み上げです。この間、締日終値は4日0.6751、11日0.6650、18日0.6722でしたので、相場が横這いでも豪ドル先安観を強めています。当面は4月10日安値0.6618、3月10日安値0.6564でポジションをどうするかをウォッチするだけとなっています。特に後者は昨年11月の底値とも近いので、切れば一段安となる昨年10月底値0.6235までショートをキープするかをみたいと思います。

NZドルはネットがほとんど変わらない上、総枚数でも5,000枚減らしているので、このままでは直近底値(3月8日0.6084)付近では残りのショートも手仕舞いしそうな感じです。オセアニア通貨の括りでみれば、豪ドルも3月10日底値付近ではポジション手仕舞い方向の可能性が高くなりそうです。
円は全く変わりせんが、総枚数を7,000枚以上増やしているので、動き始めになりそうです。明日の締日で更に円ショート増加させれば、ネットで8万枚方向への動きに繋がり135円は通過点の相場観になりそうです。ユーロはほとんど変わりませんが、ユーロ先安観は強く維持しています。先週同様にあと2週間程度このネット枚数を維持できれば、20万枚方向になりそうです。

シカゴNZドルポジションと締日終値のチャート

シカゴはネットで500枚のショート減、更に総枚数でも5,000枚減ですので、前週に続きリスク回避の動きになりました。引き続きショート撤退も想定しておき、豪ドルとの絡みをみます。下図のチャートを見ると、黒のNZドル安トレンドラインが0.5680〜0.6400にあり、このレンジ内の上限方向に近い水準で推移しています。昨年9月27日底値(0.5635)と3月7日底値を結んだ緑のサポートが0.6210付近にあり、先週の締日終値も(0.6207)絡んでいます。現スポットは大きく下がっているので、明日の締日で0.6210サポート以下かどうかを確認します。下抜ければシカゴにとり相場観通りになりますが、ポジションが少ないので手仕舞いしてくる可能性もあります。

さて実際の相場は、先週「…下ヒゲだけ少し抜いたので、サポートを引き直しましたが今週は0.6185にあります。金曜日には0.6200まで上がります。(中略…)逆にもしこのサポート(今週0.6185〜0.6200)切れれば、下値トライになり、次は0.6130、0.6080の順にサポートあります。そして0.6080も切るとNZドルは一段安トライに入ります」としましたが、先週は月・火と0.6185に絡む動きとなりましたが、週央に下抜けてからは、0.6200(今日現在は0.6210)が抵抗線になっています。底値は先週金曜日の0.6126でしたので、最初のサポート0.6130まででした。サポート切れでNZドルは弱い地合いとなり、底値模索先行の流れになっています。

今週はまず0.6080サポートを維持できるか否かとなります。昨年11月14日の底値は0.6061付近ですので、この辺りまで含め、日足ベースで0.6050未満の終値になると、次は0.60の大台代わりになります。一方、上値は0.6210の抵抗線以上に戻らない限りNZドル安継続です。万一戻った場合は0.6260、0.6290〜0.6300に抵抗線あります。
(1NZドル=0.6140米ドル、4月24日11:00)

シカゴNZドルポジションと締日終値のチャート

(ご参考)直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。
棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)、折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。

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