NZ/円、短期・中期共に“NZ弱気”の流れ。
20日に発表されたNZ1-3月期消費者物価指数(CPI)は前期比1.2%、前年同期比6.7%と、市場予想の1.7%、7.1%を大きく下回りました。NZドルはこれを受けて対米ドル、対円で反落しています。
チャートを見ると、日足は昨年12月につけた88.17を基点として上値を切り下げる流れに変わりなく、短期トレンドの変化は認められません。この日足の上値抵抗は83.60-70にあります。また、3/24につけた80.44を直近安値として下値を切り上げて来ましたが、20日の日足がCPIの発表を受けて陰線引けとなり、この足が80.44を基点とする短期的なサポートラインを下抜けた位置で終えており、日足の形状が悪化しています。この日足の抵抗は83.50-60にあります。上記の抵抗をクリアして、83.70超えで終えれば上値トライの流れに戻しますが、中期トレンドがまだ弱く85円台にしっかり乗せて終えるまでは上値余地も限られる展開が予想されます。一方下値は82.00-10,81.00-10に強い抵抗が控えていますが、全て下抜けて終えた場合は新たな下げトレンド入りの可能性が高くなります。21日移動平均線は82.71にあり、値動きの中でこれを下抜けていますが、上値トライの可能性を残しています。しかし、120日、200日線は84.17と84.35に位置しており、中期トレンドは“NZ弱気”の流れにあります。
一方直近の週足は小陽線で終え。前週の陰線を切り返して上値トライの可能性に繋げて越週しましたが、83.70-80の週足の抵抗を上抜けきれずに終えています。また、今週は上値トライの動きが先行したものの83.70-80の抵抗を上抜けられずに反落し始めています。83.70超えで越週すれば、上値トライの可能性を残しますが、この場合でも今年1月につけた81.04を基点とするサポートラインの下で推移していることや、昨年12月につけた88.17を基点として上値を切り下げる流れの中にあり、85円台に乗せて越週するまでは下値リスクがより高い状態です。週足の上値抵抗は83.60-70,84.90-00に、下値抵抗は82.50-60,81.00-10にあります。全て下抜けて越週した場合は新たな下落リスクが生じます。31週移動平均線は83.88に、62週線は83.81に位置しており、これらの下に入り込んでおり、中期トレンドは“NZ弱気”の流れにあります。
4/20現在、31週移動平均線は83.88に、62週線は83.81にあり中期トレンドは“NZ弱気”の流れに変わりない。
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