NZ/円、短期・中期共に“NZ弱気”の流れ。
26日に発表されたNZ3月の貿易赤字は▼12億7300万NZドルと、前月から赤字幅が拡大しましたが、為替相場には影響ありませんでした。また、28日の日銀金融政策決定会合では「金融政策運営に関して時間をかけて多角的にレビューする」としながらも、「現在の大規模な金融緩和策の維持」「10年債金利がゼロ%程度で推移するよう上限を設けずに長期国債の買入れを行う」「必要あれば追加的な金融緩和措置講じる」と従来の政策に全く変化が見られなかったことから円全面安となり、NZドルは対ドルで弱含みの推移に変わりありませんが、対円では上昇傾向にあります。
チャートを見ると、日足は昨年12月につけた88.17を基点として上値を切り下げる流れに変わりなく下値リスクがより高い状態です。また、3/24につけた80.44を直近安値として下値を切り上げる流れからも20日の日足が下抜けており、下値リスクがやや高い状態です。日足の上値抵抗は83.00-10,83.40-50にありますが83.50超えで終えれば、短期トレンドが“やや強気”に変化して84円超えトライの可能性が生じます。この場合でも中期トレンドがまだ弱く、85円台に乗せて終えるまでは上値余地も拡がり難い状態です。日足の下値抵抗は82.00-10,81.50-60にありますが、全て下抜けて終えた場合は新たな下落リスクが生じます。21日移動平均線は82.82に位置しておりこれを上抜けきれていません。また、120日、200日線は84.00と84.27に位置しており上値を抑え込んだ状態です。
一方直近の週足は陰線引けとなり続伸に繋げられずに越週しました。単体では下げエネルギーの強いものではありませんが、83.60-70の週足の上値抵抗を上抜けきれずに反落しており、昨年12月につけた88.17を基点として上値を切り下げて来たレジスタンスラインにもぶつかっています。83.70超えで越週すれば、下値リスクが若干後退して上値トライの可能性に繋げられますが、この場合でも今年1月につけた81.04を基点とするサポートラインの下で推移しておりこれが上値を抑えていることから、85円台に乗せて越週しない限り、下値リスクを残します。週足の上値抵抗は83.60-70,84.90-00に、下値抵抗は82.00-10,81.50-60にあります。全て下抜けて越週した場合は新たな下落リスクが生じます。31週移動平均線は83.87に、62週線は83.89に位置しており、これらの下に入り込んでおり、中期トレンドは“NZ弱気”の流れに変わりありません。
4/27現在、31週移動平均線は83.87に、62週線は83.89にあり中期トレンドは“NZ弱気”の流れに変わりない。
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