米3月鉱工業生産指数の予想
本日は3月の鉱工業生産指数(IP)と同設備稼働率(CU)が発表されます。前回2月は両指標共に予想を下回りました。IPは伸びゼロで、しかも前月は下方修正しているので、実質はマイナスでした。
今回3月はさすがに前月よりやや回復する予想になっていますが、下図を見ると、青のIPは昨年9月をピークに下降トレンドを開始しており、先行指標であるNY連銀製造業景況指数(NY)に遅れて上下するパターンとなっています。前回の下降局面では@の2017年10月にNYが下落を開始し、遅れてIPが下がりました。今回はNYの高値が2021年9月になっており、現在までも大きく下落しています。従い、トレンドとしてもIPも下降を辿ることが予想されます。オレンジ色のNYが数ヶ月上昇基調にならない限り、IPの反転も難しいと思われます。加えて、3月には米銀破綻やクレディ・スイスの信用不安もあり、更にIMFも4月の経済見通しでは世界経済成長を下方修正し、特に先進国の景気鈍化度合いが大きいとしています。現状では世界経済に好材料が見当たりません。
(今回予想2023年4月14日8時30分現在)
鉱工業生産とNY連銀製造業景況指数
(青の矢印が今回の発表値予想)(赤い線はゼロ)
昨日PPI時にユーロドルの日足チャートを添付しましたが、弱いPPIに抵抗線を上抜いています。
下図は週足チャートです。2021年5月31日週と翌6月7日週の高値を結んだ抵抗線A(=1.0200)は既に上抜けています。上抜け後はこれがサポート(図中〇印)になりユーロ高となっています。もう1本の抵抗線が5月24日週と翌31日週の高値を結んだ抵抗線B(=1.1180)にあります。
一方で、2022年9月26日週底値からのサポートC(=1.0670)とそこから平行に上げた目安のD(=1.1470)でユーロ高トレンドラインを形成しています。このDには2回程止められています。現在は日足で上抜けた1.1033に相当するのが週足でのE(=1.1030〜40)を上抜けることが出来るかを確認したいと思います。このEの高値は2022年3月28日週の1.1185で、Eから長い上ヒゲになっています。このポイントはBにも相当するので、重要になりそうです。
(2023年4月14日13:30 1ユーロ=1.1073ドル)
オーダー/ポジション状況
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