米3月小売売上高の予想
本日3月小売売上高が発表されます。その後、3月鉱工業生産指数や設備稼働率などの発表が予定されています。
さて、前回2月は予想通りの結果になりました。今年1月が前月比+3.2%と大幅な伸びを示した反動と思われます。この日のドル円相場は、欧州時間帯にクレディスイスの信用不安が勃発し、135円台だった相場は小売売上高前に一気に133円前半まで下落し、発表後には132円22銭まで売られ133円42銭で引けています。悪い数値でしたが、予想通りとなりクレディスイス前のショートを買い戻した形です。
今回3月は全体・除く自動車共に▼0.4%と連続のマイナス予想になっています。下図(1)(2)を見ると、それ以前の高値は2022年10月(赤い横線)で、今回マイナスでも実数は10月を越えています。ここ2日間のインフレ指標が大幅低下していることもあり、ドルは軟調になっていますが、今日の市場が連続マイナスを材料視するのか、まだ巡航速度を維持しショートカバーするのかをみたいと思います。最初に10年債金利の反応が重要になりそうです。但し、予想レンジ下限方向の▼1.0%以上の結果になると、今週の地合いから金利が緩みドルが売られ易くなりそうです。
尚、積み上がっていたコロナ貯蓄が2022年末には6割減しているとの日経報道(2月4日付け)もあり、改善している米貯蓄率に変化が出始めると、消費には悪影響となりそうです。
(今回予想2023年4月14日8時30分現在)
実数値ベース
(1)全体
(青の矢印が今回予想値、黒い線はコロナ前の上昇トレンドライン)
(2)除く自動車
(青の矢印が今回予想値、黒い線はコロナ前の上昇トレンドライン)
尚、鉱工業生産指数に続き、23時には4月ミシガン大消費者態度指数が公表されます。予想は以下です。週初は62台後半でしたが、直近では62.1まで予想が下がっています。
(今回予想2023年4月14日8時30分現在)
ドル円相場は2日前のCPI時添付した週足チャートの131円00銭〜134円90銭内で収まっています。週初の寄り値が132円09銭ですので、今日のNY終値でこれ以上か以下をまず確認したいと思います。
下図はドル円の日足チャートです。ごく目先は3月24日底値からのサポートA(=131円40銭)とそこから平行に上げた目安のB(=134円80銭)でドル高トレンドを形成しています。このA・B間で、4月14日底値からのサポートC(=133円45銭)を昨日切れてしまいました。目先はA方向へのトライになり、上値はCが抵抗線になっています。もしAを切れてしまうと、今年1月16日、2月2日、3月23日を結んだサポートD(=131円10銭)、更に1月16日と3月24日の底値を結んだE(=130円30銭)が目安になりそうです。但し、A割れは目先のドル高トレンドが崩れますので、ドルが弱い状態の確認になります。一方、上値は3月8日高値と今週4月12日高値を結んだ抵抗線がF(=133円95銭)にあります。C・F・Bの順に抵抗線となります。
(2023年4月14日10:45、1ドル=132円50銭)
オーダー/ポジション状況
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