ドル円132円台半ば、昨晩下落後東京時間は様子見気分強い (4/14午前)

14日午前の東京市場でドル円は132円台半ばでの小動き。

ドル円132円台半ば、昨晩下落後東京時間は様子見気分強い (4/14午前)

ドル円132円台半ば、昨晩下落後東京時間は様子見気分強い

14日午前の東京市場でドル円は132円台半ばでの小動き。朝方132.53レベルで取引の始まったドル円は、132.27-65レンジでのもみあいに終始。時間外の米株先物、米長期金利も横ばい推移となる中、動意に欠ける展開となり、東京時間11:30現在は132.35レベルで取引されています。

日経平均株価は、昨晩米市場で主要株価指数が大きく上げた流れを受け買いが先行。予想外の業績上方修正に大幅高となったファーストリテイリングや、商社株等が上げを牽引、上げ幅は一時300円を超えました。その後はやや戻し、276円高で午前の取引を終了しています。

昨晩海外市場では注目された3月の米PPIが、前日のCPIに続いて予想以上に鈍化。CPIがコア部分は堅調な動きを見せたのに対し、PPIは除くエネルギーベースでも失速が明らかになったことから、米国序盤にドル円は133円台前半から132.02まで急落しました。しかし、同時に発表された新規失業保険申請件数が3週間ぶりに微増したものの、労働市場のタイト感が緩和されたことが好感されるなどし、米株が堅調に推移したこと、一旦急落した米長期金利が急反発したこと等からその後ドル円は132円台後半まで持ち直し、132円台の半ばでアジア時間を迎えています。

テクニカルにはドル円は、昨晩の急落で90日移動平均線を下抜け、一時一目均衡表の「雲」下限、転換線、21日線を下抜けましたが終値ベースでは、一目均衡表の「雲」下限 (132.57)まで戻しています。本日は「雲」下限付近の攻防となっていますが、今回の局面では上下ともにチャートポイントがあまり利いていないように感じられます。 

市場の注目は今晩の3月小売売上高、ミシガン大消費者信頼感指数等の米指標に集まります。一部では、米国でのインフレが抑制されつつ、景気腰折れを回避できるのではないかとの期待が生じつつあり、それを裏付けるような数値出た場合には、通常以上にドル買いが強まる可能性があり注意が必要です。

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