NZ政策金利の予想
明日5日（水曜日）午前11時にNZ中銀政策金利が開催され、政策金利が公表されます。昨日の豪州中銀は従前の予想通り据え置きになりました。
（市場の予想）
NZ準備銀行（中銀）政策金利（オフィシャル・キャッシュレート：OCR）
現行4.75％⇒5.00％に0.25％の利上げ予想（レンジ：4.75～5.25％）ですので、据え置きから0.50％利上げまで幅があります。
（4月4日10時現在の予想値）
前回2月下旬の会合は市場の予想通り50BPの大幅利上げを実施し、利上げは7連続となりました。今回の市場予想も8連続利上げで、市場予想は25BPの利上げとなっています。但し、今回は据え置き予想から0.50％までの幅があります。
今回の利上げ予想に関するポイントとして
① 前回2月時の中銀経済見通しの中で、6月OCRを5.1％（昨年11月時5.4％）、9月5.4％（同5.5％）にそれぞれ下方修正しています。今回の予想はその線に沿ったものとなっています。まだ2月会合でも利上げ継続を示唆しています。（下記（３）ご参照）
② 今年NZでは洪水や極端な天候により、食料中心にしてまだ短期的なインフレ懸念が生じており、今回0.25％の利上げで対処するとの見方になっています。
③ 世界的な金融不安の広がりや高金利に対する景気減速懸念も出ており、今回はここまでの利上げサイクルの最終段階になったとの分析が多く、今後はこの金利水準を維持していくのではないかとの見方が多くなっています。
④ 2月の中銀見通しによる2023年GDPは昨年11月時と比較して小幅ながらも下方修正していることも③の裏付けになります。GDPは2023年2Q▼0.5％（←11月時▼0.5％）、3Q▼0.4％（←同▼0.3％）、4Q▼0.2％（←同▼0.1％）になっています。
などです。
（１）エコノミストの2024年1Qまでの利上げ予想及び中銀の金利見通し（2023年2月時）
前回2月時予想と比較してほとんど変わっていません。但し、来年1Qの利下げ幅が0.25％に留まり、今年から来年にかけて現状の金利水準を維持するとの見方に変わっています。また前回2月は中銀の先行き見通しの改定がありましたが、2023年は0.2～0.4％の下方修正、2024年1Qは5.5％⇒5.1％に下げています。
（２）米・NZ政策金利推移（2017年1月以降）
今回予想通りの利上げなら、政策金利面ではNZが逆転し米国よりもやや金利高になります。先々をみれば、米国はまだ5.25～5.50％までのFFレート上げを予想しているので、今現在では、将来の金利差は米国＞NZ予想になっています。
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（３）NZ中銀金融政策記者会見要旨
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（以上）
NZ中銀金融政策議事要旨は一部を和訳したものであり、詳細は金融政策要旨本文をお読みください。（出所：NZ中銀HP）
NZドル米ドル相場は、昨日のシカゴポジション379を御参照願います。昨日のNZドル米ドルは底値が0.6208で、今週の0.6170～0.6195のサポートを守り、上値トライ先行となり、まず最初の抵抗線0.6300付近まで買われています。
今日の豪州中銀金融政策は予想通りの言え据え置きでしたが、あまり豪ドルは売られておらず、明日のNZ中銀が利上げすると最初はNZドル買いに反応しそうです。
次回は2023年5月24日（水）に予定されています。
（4月4日13：45、1NZ＝0.6299米ドル）
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