ユーロドル急落、ドイツ銀行株価急落でリスク回避のドル買い再燃 (3/24夕)

24日の東京市場でユーロドルは、横ばい後に急落。

ユーロドル急落、ドイツ銀行株価急落でリスク回避のドル買い再燃 (3/24夕)

ユーロドル急落、ドイツ銀行株価急落でリスク回避のドル買い再燃

24日の東京市場でユーロドルは、横ばい後に急落。朝方1.0833レベルで取引が始まったユーロドルは、日中は新規材料難から1.0817-39の狭いレンジでの取引に終始しました。しかし夕刻欧州勢参入後に急速に値を下げ、一時1.0722の安値をつけた後、東京時間20:00現在は1.0727レベルで取引されています。

序盤にドイツ銀行の株価が11%強急落、クレジットデフォルトスワップ(CDS)のスプレッドも急拡大したことが金融機関の信用不安拡大懸念を呼んでいます。欧州主要株価指数は軒並み2%以上下げ、為替市場ではリスク回避のドル買い、円買いが再燃しており、ユーロの急落を誘っています。ドル円は双方買われ、一時130円を割り込んでいます。ドイツ銀行はその後2028年償還期限のtier2劣後債を早期償還すると発表、株価は下げ止まったものの、大きく反発はしていません。

本日のドイツ銀行については株価下落と劣後債償還のどちらが起点なのかも判然としませんが、1年物のCDSの急速なプレミアムの拡大(2日前の143BPのプレミアムから本日は一時200BP超え)は同行が金融不安の中で、次のターゲットとなった可能性を示唆しており、状況要注視です。

テクニカルにはユーロドルは、本日の急落で一目均衡表の「雲」を下抜け本日1.0723レベルの基準線でいったん下げ止まっています。下方向には1.0660近辺に21日線と90日線があり、サポートしそうです。ただ、万一本格的な信用不安拡大につながった場合には、テクニカルはほぼ意味を成しません。

今晩この後は、21:30に米2月耐久財受注、22:45には米製造業・サービス業PMIの発表が予定されています。

ユーロドル急落、ドイツ銀行株価急落でリスク回避のドル買い再燃

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