ユーロ圏・米国の3月PMI景況指数速報値の予想
本日、ユーロ圏及び米国の3月PMI指数速報値が発表されます。前回2月分は製造業とサービス業で明暗が分かれました。欧米共に製造業は予想以下、サービス業は予想以上となり、特に後者は好悪判断の50を上回りました。
今回3月の数値ですが、欧米共に製造業はまだ50未満、サービス業は50を越える予想になっています。
金融市場は米国の銀行破綻やクレディ・スイスの信用不安などから欧米金利が軟化し、FOMCでは利上げしたにも関わらず、10年債金利は軟化しており、長短金利の逆イールドが大きくなっています。今日の数値も弱い結果に反応しそうで、特に欧米で結果が分かれれば(例えば、予想以上のユーロと予想以下の米国)、ドル売りに繋がり易い状況になっています。
ユーロ圏3月PMI指数
(1)ユーロ圏製造業PMI景況指数
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(2)ユーロ圏サービス業PMI景況指数
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米国3月PMI指数予想
(発表時間22時45分)
製造業 2月は47.3(←予47.4) 3月:47.0(レンジ45.0〜47.8)
サービス業 2月は50.6(←予47.3) 3月:50.3(レンジ49.8〜51.0)
(今回予想)2023年3月24日8時30分現在)
(注)米国は夏時間に移行済ですので、今回は前月より1時間早く公表されます。
下図は3地域の製造業PMI指数(米はISM)です。ユーロ圏は昨年10月を底値にして、非常にゆっくりですが、改善傾向を続けています。3地域共にまだ分岐点となる50を越えていませんが、2月まではユーロ>米=日となっています。
ユーロ製造業PMI指数(青)と米(灰)ISM製造業指数、日本(オレンジ)PM I製造業指数
青の矢印:3月ユーロ圏製造業PMI指数予想値
赤:50
下図はユーロドルの週足チャートです。先週水曜日のPPI時に添付したチャートの続きになります。
2021年5月31日週高値からの抵抗線A(=1.0235)は昨年12月12日週に上抜き、その後はユーロ高の流れになっています。
昨年9月26日週底値からのサポートB(=1.0490)とそこから平行に上げたC(=1.0930)とD(=1.1320)でユーロ高トレンドを形成しています。先週PPI時に、暫くはBとC間での推移としましたが、昨日はCの上限に当たり小反落しています。今日以降の指標やそれに伴う欧米金利動向で、まだB・C間に留まるか、あるいはCを越えて、C・D間に移行するのか注目されます。尚、前回同様に、CとD間には昨年4月4日週高値と1月30日週高値を結んだE(=1.1033〜54)があります。
(2023年3月24日10:15、1ユーロ=1.0824ドル)
オーダー/ポジション状況
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