ドル円一時130円台前半、ドル売り円買い圧力継続 (3/24午前)

24日午前の東京市場でドル円は続落後に反発。

ドル円一時130円台前半、ドル売り円買い圧力継続 (3/24午前)

ドル円一時130円台前半、ドル売り円買い圧力継続

24日午前の東京市場でドル円は続落後に反発。朝方130.78レベルで取引の始まったドル円は、一旦130.94まで上値を試したものの、時間外の米長期金利の低下や実需とみられるドル売りに急落。一時130.17まで下値を広げた後、東京時間正午現在は130.48レベルで取引されています。

日経平均株価は、円高進行を嫌気して売りが先行。下げ幅は一時100円を超えましたが、昨晩米市場でナスダック総合指数が大幅に上昇したことを受けて情報技術系銘柄を中心に買い戻しが入り、70円安で午前の取引を終了しています。

昨晩海外市場では、米国序盤に発表された新規失業保険申請数の好調等にドル円も一時131.66まで切り返す場面がありましたが、その後発表された米2月新築住宅販売は予想を下回り、米長期金利も低下に転じたことで反落。一時130.32まで下げた後、イエレン議長の議会での前日とは異なるニュアンスの発言でやや戻し、130.80近辺で東京時間を迎えています。

イエレン議長は未明に米下院で前日の上院でのものとほぼ同じ説明を行いましたが、最後に、「正当化されれば預金保護のための追加措置を行う準備がある」と付け加えたことでトーンを変え、前日の自身の発言の尻拭いをした形です。これを受け終盤、米株価、長期金利、ドル円はやや戻す形で上昇しました。ただ、全般的に戻りは鈍く、市場の金融信用不安拡大懸念はいまだ払拭しきれていない様子が窺えます。

テクニカルにはドル円は、昨日同様主要テクニカルポイントのはるか下に位置し、一目均衡表の「雲」の下での推移が続きます。下値を順調に切り下げており、130円を試す動きです。
米長期金利の先高観の後退と金融機関の信用不安懸念が継続する中、ドル円は下方向の圧力がかかりやすく、節目の130円や、1/16安値からの上昇の76.4%戻し129.75を割り込んだ場合には、1/16の年初来安値127.23そのものを目指す展開となりそうです。

ドル円一時130円台前半、ドル売り円買い圧力継続

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