「東京市場のドル・円は売り優勢の地合い、129円台突入で下値模索か」(23/03/24)

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、ドル売り優勢となった。

「東京市場のドル・円は売り優勢の地合い、129円台突入で下値模索か」(23/03/24)

「東京市場のドル・円は売り優勢の地合い、129円台突入で下値模索か」

【本日の東京市場】

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、ドル売り優勢となった。海外市場で高まった米金融当局に対する不透明感は払しょくされなかったことで、ドルだけではなく、主要通貨が対円で弱含む展開に。リスク回避の円買いの地合いとまではいかないが、円が相対的に買われる地合いとなっている。米金融システムに対する中長期的な不透明感が高まっており、積極的にドルを買う動きは限定的。東京時間では130円割れを試すような展開となった。

ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:130円80銭
高値:130円93銭
安値:130円05銭
終値:130円12銭 

ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:141円69銭
高値:141円83銭
安値:140円89銭
終値:140円98銭

豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:87円40銭
高値:87円48銭
安値:86円72銭
終値:87円02銭

ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:160円65銭
高値:160円74銭
安値:159円76銭
終値:159円88銭

日経平均(日本時間9時―15時)
始値:27368円62銭
高値:27396円65銭
安値:27257円44銭
終値:27385円25銭

【本日の海外市場の重要指標】日本時間 

18時00分、欧、ユーロ圏製造業PMI、前回:48.5、市場予想:48.9
18時00分、欧、ユーロ圏非製造業PMI、前回:52.7、市場予想:52.4
21時30分、米、耐久財受注(前月比)、前回:−4.5%、市場予想:1.6%
21時30分、米、耐久財受注(輸送除くコア)(前月比)、前回:0.8%、市場予想:0.3%
21時30分、加、小売売上高(前月比)、前回:0.5%、市場予想:0.6%
22時30分、米、ブラード・セントルイス連銀総裁、イベント講演に出席
22時45分、米、製造業PMI、前回:47.3、市場予想:47.3
22時45分、米、サービス業PMI、前回:50.6、市場予想:50.2
22時45分、米、コンポジットPMI、前回:50.1、市場予想:49.8

※予定は変更することがございます。

【テクニカル分析】

日足ベースのドル・円をボリンジャーバンド(20日移動平均線(MA)、±2σ)で確認すると、拡大するバンド下限の−2σに沿った動きが続いている。日足の一目均衡表でも、雲下限である131円51銭を明確に下放れており、下へのバイアスが強まっている。

東京時間終了後、ドル・円は既に130円を割り込んでおり、2月10日安値129円80銭水準の攻防を迎えている。今晩の海外市場では、米国の経済指標のほか、ブラード・セントルイス連銀総裁の講演を控えており、足元の金融システムの不透明感及びインフレに対する対応に関するコメントの有無が注目されている。

先日のFOMC声明は「ハト派」的なバイアスが強まっていることから、継続的な米金利引き上げを期待する市場関係者は少ない。足元の金融システムの安定化が急務との見方が多いこともあり、米金利先高観が強まる地合いは想定しにくい。すなわちドル売りのモメンタムは強いと見ておいた方が火傷しないだろう。

今晩の海外市場もドル売り優勢の地合いを想定する。本日の上値メドは、本日の東京時間の高値130円93銭、下値メドは心理的な節目でもある129円50銭とする。

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ドル円日足

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