政策の方向性の差がユーロの重し(2016年10月24日)

引き続き戻り売り優先

政策の方向性の差がユーロの重し(2016年10月24日)

ユーロドル:10月24 日のファンダメンタル分析

ユーロ円が112.62レベル、ドル円も引っ張られて103.52レベルの安値を付けました。その後はダウの買い戻しとともにドル円、クロス円は週末前の買い戻しが入りましたが、ユーロドルは1.0859レベルの安値を付けた後も上値の重たいままでの週末クローズとなりました。

ユーロドル:10月24 日のテクニカル分析

ユーロドルは、12月の検証における来年3月以降のQE延長思惑から、7月安値を前日に割り込み下落の勢いを強める中、6月英国国民投票後の安値をも下回ってきました。ターゲットとしては3月安値の1.0822、1月安値の1.0711と結構ここから下にも細かなサポートが続いていて、ダウントレンド自体は確定してきたものの、引き続き緩やかな下げを継続する可能性が高いものと考えられます。引き続きブレグジット懸念からのポンド売りにも注目しながら、どこまでユーロが下げるのかを見極めていくこととなるでしょう。本日は、1.0920レベルをレジスタンスに、1.0850レベルをサポートとする流れとします。

ユーロ円は、ユーロの売りが対ドルから他通貨へも波及してきたことから、随分下げてきた印象はあるものの9月安値の112.08レベルを割り込んではいません。9月以降116円台前半の上値が重たいことは何度も試して確認してきましたが、112円台前半もまた底堅く8月以降何度か試してはいるものの111円台は見ていません。ユーロドルの下げが今後ユーロ円の下げにも波及する可能性は高いと見ていますが、少なくとも9月安値を明確に下回ってこない限りはレンジの中へと戻してしまう可能性も残っています。本日はいったん小休止、112.75レベルをサポートに、113.40レベルをサポートとする流れでしょう。

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