トルコリラ円レポート月曜版(23/3/20)

トルコリラ円は安値が6.78レベル、高値が7.09レベルと、基本下降チャンネル内の動きではあったものの、リスクオフの動きから円高の動きが目立つ一週間となりました。

トルコリラ円レポート月曜版(23/3/20)

トルコリラ円レポート月曜版

〇先週のトルコリラ円、安値6.78、高値7.09レベルとリスクオフの動きから円高の動きが目立つ一週間
〇ドルトルコリラは管理相場となっていて緩やかなトルコリラ安の動きを続けているのみ
〇ドル円が131円台半ばまで円高が進みトルコリラ円も同様に週末に向けてじり安の展開
〇流動性低下によるトルコリラの一時的な売りの動きはリスクオフ相場の中で注意が必要
〇今週はやや下方向に余裕を見て6.60レベルをサポートに、7.00レベルをレジスタンスとする週に

まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですが、「短い期間ではあるものの下降チャンネルの延長線上で下げる展開を考え、6.85レベルをサポートに、7.15レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは、安値が6.78レベル、高値が7.09レベルと、基本下降チャンネル内の動きではあったものの、リスクオフの動きから円高の動きが目立つ一週間となりました。

先週のトルコリラはトルコリラ材料としては予想よりも弱いトルコの経済指標などもありましたが、ドルトルコリラは管理相場となっていて緩やかなトルコリラ安の動きを続けているのみです。いっぽうで主要因となるドル円はシリコンバレー銀行の破綻から始まり、米国地銀への波及、さらに直接的なつながりは無いものの世界的な大銀行であるクレディ・スイスの経営危機にまで発展し、リスクオフによる株安と円高の動きが目立ちました。

ドル円は米国当局の迅速な対応を好感し、週半ばには135円台を回復していましたが、サウジ・ナショナル・バンクによるクレディ・スイスへの増資否定をきっかけに急反転、週末には経営危機にまで話が悪化し、131円台半ばにまで円高が進んだことで、トルコリラ円も水曜のスパイク状の安値を除けば、ほぼドル円同様で週末に向けてじり安の展開を辿りました。

現時点では金融危機に発展しないように各国の当局は迅速に反応し、連携もうまく取れているようではありますが、これで終わったというよりもまだ始まったばかりと考えた方がよさそうです。今後も米国だけでなくグローバルに金融機関の経営危機といった類の話は出てくると考えられますので、リスクオフによる株安、円高という動きは今週も継続しやすいと考えた方がよいでしょう。

ちなみに、ドル円の週報に書きましたが131円台のテクニカルなターゲットは既に達成しましたので、次のターゲットとしては大台130円ということになります。そのあたりも含めていつもの4時間足チャート(上からトルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円)をご覧ください。

トルコリラ円レポート月曜版

中段のドルトルコリラはオレンジのラインで示した緩やかなトルコリラ安を継続しています。そして、ドル円が130円を目指すということは、ドルトルコリラが19.0とすると6.84円、一時的な振れも考えると、6.80あるいは下降チャンネルの下限に重なる6.60あたりまで考えた方が良さそうに見えるチャートです。

最近はドルトルコリラも、トルコリラ円もスパイク状の一時的な高値・安値が多いのですが、どうも実際にインターバンクでは薄いマーケットで取引があるようで、トルコリラ絡みの流動性はかなり低下しているように思います。FOMCの結果が直接のきっかけになるとも思えませんが、流動性低下によるトルコリラの一時的な売りという動きはリスクオフ相場の中では気を付ける必要があるでしょう。

今週はやや下方向に余裕を見て6.60レベルをサポートに、7.00レベルをレジスタンスとする週を見ておきます。

注:ポイント要約は編集部

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