ユーロドル1.07台前半で方向感に欠ける動き
15日の東京市場でユーロドルは1.07台前半中心の動き。朝方1.0739レベルで取引が始まったユーロドルは、時間外の米長期金利の低下に正午前に1.0760の高値をつけましたが米長期金利の下げ止まりとともに方向感を失い、東京時間18:00現在は1.0732レベルで取引されています。
昨晩海外市場では、注目された2月の米CPIがほぼ予想通りの内容だったことからユーロドルは海外序盤に1.07台に乗せてからは1.07台前半でのもみあいに終始。そのまま1.0740近辺で東京時間につないでいます。米銀の相次ぐ破綻を受けての市場のパニック的な動きは一旦終息したものの、欧州でも年次報告書の公表が遅れていたクレディ・スイスが、年次報告を発表すると同時に過去2年の財務報告と管理手順に重大な弱点があったとして是正計画を実施すると発表。同行からの資金流出は続いており、タイミング的に新たな火種となりかねない状況です。
テクニカルにはユーロドルは、一目均衡表の「雲」の中での安定的な推移が継続。主要テクニカルポイントは1.06台に集中しており、下値は堅そうなチャート形状です。
序盤の欧州主要株価指数は、クレディ・スイスグループの信用懸念の広がり等からほぼ全面安。テクニカルの地合いがいくら強くても、万一市場が次のターゲットとしてクレディ・スイスを締め出そうとする場合には、ユーロの下落は避けられないものとなるでしょう。
今晩この後は、21:30に米2月PPI及び小売売上高、NY連銀製造業景況指数の発表が、23:00には米1月企業在庫の発表が予定されており、波乱含みです。
ユーロドル日足
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
南アフリカランド(ZAR)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.04.27
南アランド円週報:『円独歩安の影響を受けて約1年10カ月ぶり高値圏へ急上昇』(4/27朝)
南アランドの対円相場は昨年12/28に記録した安値7.55円をボトムに切り返すと、今週末にかけて、約1年10カ月ぶり高値となる8.38円まで急伸しました。
-
トルコリラ(TRY)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.04.27
トルコリラ円週報:『約2カ月ぶり高値圏へ急伸。ドル円とのシンクロ相場が続く見通し』(4/27朝)
トルコリラの対円相場(TRYJPY)は3/13に記録した史上最安値4.52円をボトムに切り返すと、今週末にかけて、約2カ月ぶり高値となる4.86円まで急伸しました。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.04.27
来週の為替相場見通し:『ドル円は157円台後半へと急上昇。来週は米FOMCがメインイベント』(4/27朝)
ドル円(USDJPY)は昨年12/28に記録した安値140.25をボトムに切り返すと、今週末にかけて、約34年ぶり高値となる157.79(1990年5月以来の高値圏)まで急伸しました。
-
ユーロ(EUR)の記事
Edited by:橋本 光正
2023.03.16
欧州中央銀行(ECB)政策金利発表の予想(23/3/16)
本日ECB金融政策会合の議事内容が記者発表されます。その後はラガルド総裁の定例記者会見が予定されています。
-
ユーロ(EUR)の記事
Edited by:編集人K
2023.03.14
ユーロドル1.07近辺でのもみあい継続、米2月CPIの注目度は低下か (3/14夕)
14日の東京市場でユーロドルは、じり安推移。
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。