オーストラリア9月失業率結果(2016年10月20日)

20日に発表された豪州失業率は以下の通りとなり、発表数値は予想を下回り、豪ドルは対米ドルで売られました。

オーストラリア9月失業率結果(2016年10月20日)

オーストラリア 9月失業率結果

オーストラリア 9月失業率結果

    20日に発表された豪州失業率は予想を下回り、豪ドルは対米ドルで売られました。

オーストラリア 9月失業率結果 2枚目の画像

さて就業者数からみていくと、8月の就業者数は前回発表より6,700人減少(11,963,700人を下方修正)しており、実質は16,500人減となっています。内数では、フルタイム雇用者が53,000人減少し、パートタイムが+43,200人増加となり、単純に考えると可処分所得減となり、内容的にも芳しいものではありせん。尚、8月のフルタイム就業者数自体も7,800人下方修正されています。

オーストラリア 9月失業率結果 3枚目の画像

失業者が減少していますが、内訳ではフルタイム・パートタイム共に減少しており、フルタイム雇用者の大幅減から、職探し自体が減少している模様で、失業率改善も手放しでは喜べない数値になっています。

また、失業率は5.6%と0.1%改善しました。(705,100人÷12,652,300人=5.57%)
8月は当初の5.6%が5.7%に下方修正されました。
労働参加率は▼0.2%となり64.5%、月間全労働時間は400万時間増加し16億6000万時間となりました。

豪ドル/米ドルは発表前に0.7720〜30米ドル付近で推移していましたが、発表後は0.7660〜70米ドルまで下落しています。0.77米ドルの抵抗線を上抜けして、0.7750米ドル抵抗線手前で反落しています。現在は0.7660米ドルと0.7630〜40米ドルにあるサポートを試しており、ここを切れると0.7590〜0.7600米ドルのサポート付近まで下落余地が出来ます。しかしながら、3角保合いをザラバとはいえ上抜いているので、豪ドルの押し目は買いになります。
今日の失業率で次回予定(11月1日)の金融政策決定会合では緩和材料の1つと見られますので、引き付けて買いになりそうです。(1豪ドル=0.7662米ドル、10月20日14時15分現在)

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