豪州1月消費者物価指数の予想(23/2/28)

日本時間2023年3月1日9時30分に発表予定です。

豪州1月消費者物価指数の予想(23/2/28)

豪州1月消費者物価指数の予想

豪州1月消費者物価指数の予想

(今回発表予想 2月28日9時現在)


明朝は豪州の4Q・GDPと同時刻に1月消費者物価指数が発表されます。前回12月は前年比+8.4%となり、予想を大きく上回りました。下図を見ても、中銀のインフレ目標値(赤い線)よりも大きく上方で推移しています。1月予想はやや下がりますが、十分な下落とは言えない様です。因みに中銀の2月時インフレ予想は2023年6月6.75%(11月時6.25%から上方修正)、同年12月に4.75%(同4.75%と変更なし)まで下がる見込みです。今回予想通りの8%台なら、年央までの6.75%達成にはかなりの下げ幅が必要になります。2月7日の金融政策で、0.25%利上げを実施し、今後も利上げ継続の内容でしたが、このインフレ数値を見る限りはまだまだ据え置きにはならないと思います。

(1)消費者物価指数の前年比推移

(1)消費者物価指数の前年比推移

赤は中銀のインフレ目標値2〜3%黒い線の右側が今回予想値


下図(2)を見ると、年率ベースでは2020年5月のCPI▼0.2%を底にして、ほぼ右肩上がりを継続しています。中銀の利上げ開始は2022年5月からで、その時点ではCPIが5.5%になっており、中銀の引き締めは遅すぎた感はあります。まだ両者には大きな乖離があるので、青が大きく下がってくるか、オレンジが上昇するか、の判断が非常に難しくなっています。

(2)CPI前年比(青)と政策金利推移(オレンジ)の比較

(2)CPI前年比(青)と政策金利推移(オレンジ)の比較

青の矢印が今回発表分


豪ドル米ドル相場は4Q・GDP予想にある様に、シカゴポジション374をご参照願います。

(2月28日14:15、1豪ドル=0.6723米ドル) 

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