3. オーストラリアドル週報（2023年2月第4週）

オーストラリアドル週報（2023年2月第4週）

対円では下げ渋る展開となっています。

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オーストラリアドル週報（2023年2月第4週）

豪ドル/円、短期は小じっかり。91円割れで終えた場合は短期トレンドが変化。

今週はオーストラリア独自の注目材料がない中で、インフレ鎮静化に向けてアメリカが今後も利上げを継続するとの見方が優勢となり、ドル全面高の展開となっています。豪ドルは対米ドルで弱含みの展開ですが、日本が次期日銀総裁就任後も金融緩和策を維持すると見られることから対円では下げ渋る展開となっています。

チャートを見ると、日足は12/20につけた87.03を基点として上下動を繰り返しながらも、下値を切り上げる流れを守っています。また、昨年9月につけた98.60を基点として上値を切り下げて来た流れからも上抜けた位置で推移しており、短期トレンドは“豪ドルやや強気”の流れを維持していますが、対米ドルでのトレンドが弱いため、急伸にも繋がり難い状態です。また、日足が91円割れで終えた場合は短期トレンドが変化して89〜90円台の下値抵抗をトライする動きが強まり易くなります。日足の上値抵抗は92.20-30，92.60-70，93.00-10，93.70-80に、下値抵抗は91.40-50，91.00-10，90.00-10にあります。21日移動平均線は91.88に位置しており、これを挟んで上下していますが、120日、200日線は92.60と93.11に位置しており、強い上値抵抗として働いています。

一方直近の週足は陽線で切り返しており、この陽線が2020年3月につけた59.91を基点とするサポートラインを再び上抜けた位置に戻しています。また、昨年9月につけた98.60を基点として上値を切り下げて来た流れからも上抜けた位置を保っており、上値トライの可能性に繋げています。この週足の抵抗は92.10-20にありますが、92.20超えで越週すれば、来週も上値トライの可能性を残します。逆に92円割れで越週した場合はサポートラインを若干下抜けて越週することになり、下値リスクを残した状態となります。さらに、91円を割り込んで越週した場合は、このサポートラインを完全に下抜けて89〜90円台まで下落余地が拡がり易くなります。88円も割り込んで越週した場合は中期トレンドが変化して85円方向への新たな下落リスクが生じます。今週の週足ベースで見た上値抵抗は92.10-20，92.80-90，94.40-50に、下値抵抗は91.00-10，90.20-30，89.00-10にあります。31週移動平均線は92.82にあり上値を抑え込んでいますが、62週線は90.77に位置しており、下値を支えています。

豪ドル/円、短期は小じっかり。91円割れで終えた場合は短期トレンドが変化。

2/23現在、31週移動平均線は92.82にあり、上値を抑え込んでいるが、62週線は90.77にあり下値抵抗として働いている。

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