米国10年債利回り
米国ではインフレ率の減速ペースが鈍化していることからFRB関係者からはタカ派発言が目立ち、市場参加者もターミナルレート(ピーク金利)を1段階引き上げ5.25〜5.5%を織り込んできました。
こうした政策金利に対する思惑が長期金利の上昇にもつながり、10年債利回りは3.978%にまで上昇する動きを見せました。
米国債利回りの3.9%(ピンクの水平線)はテクニカルに重要な水準で、最近ではレジスタンスの水準として効いていました。今週に入り3.9%を上抜けたこと昨年10月の4.333%と今月の3.334%との61.8%戻しとなる3.951%を試している最中となりますが、ここを抜けてくると大台4%が視野に入り、状況によっては更なる金利上昇につながる可能性が高まります。
現在米金利が上昇すると株安、ドル高という相関が高いため、3月のFOMCに向けてこれまで以上に米金利市場の動きには注視しておく必要があるでしょう。
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