オーストラリア1月雇用統計の予想
明朝9時30分に豪州の失業率関連指標が発表されます。
(2月15日12時30分現在)
(1)新規就業者数
前回12月は予想を下回るマイナスの結果になりました。今回1月は小幅ながらも拡大する予想になっています。下図をみると、右肩上がりのトレンドは継続しており、今回予想通りなら昨年11月の高値(13,761.7千人)を5.4千人程上回ることになります。2月7日の中銀金融政策記者発表要旨内では「労働市場は依然として非常にタイトである。失業率は、最近数ヶ月約3.5%で安定した。これは1974以降最も低い数値である。(一部略)多くの企業は労働者雇用の難しさを経験し続けている。ただ幾つかの報告では、労働不足の緩和が見られるとしている。経済成長は鈍化し、失業率は上昇することが予想されている。失業率の見通し中央値は今年の年末までには3.75%、2025年央までには4.5%までそれぞれ上昇する」と分析しており、今後の増加数は緩やかになると思われます。予想レンジではマイナスもあるので、この点は相場に注意となりそうです。
就業者数推移
(赤い線:コロナ前高値(2月)を基準に引いた線、青の矢印は1月予想、黒は過去のトレンドライン)
(2)失業率
12月の結果は3.5%とやや悪化しましたが、昨年11月時の中銀2022年末予想は3.5%でしたので、想定の範囲内の結果になっています。中銀予想の今年6月は3.5%、12月は3.75%ですので、3.5%前後の結果は想定通りと思われます。
下図は豪ドル・米ドルの日足チャートです。昨日シカゴポジション372でも書きましたが、もう少し長めのチャートになっています。
昨年10月13日底値からのサポートA(=0.6780)があり、そこから平行に上げた目安のB(=0.7240)で豪ドル高トレンドラインを形成しています。このレンジ間に、昨年12月20日底値からのサポートC(=0.6880)があり、豪ドルを下支えしています。
1月まで順調に上げていた豪ドルですが、現在は1月3日底値からサポートE(=0.7050)を2月3日に下抜け、Cで止まった形になっています。このCとEの間に何度か止められている横抵抗線のD(=0.7010)が上値を抑えています。
豪ドルの上値トライをするには、まずDとEの抵抗線をクリアしていくことが必要です。一方で、万一Cを割るとAまでの下押しになります。尚、細かいサポートと抵抗線はシカゴポジション372を御参照願います。
(1豪ドル=0.6938米ドル、2月15日14時00分現在)
オーダー/ポジション状況
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