豪ドル/円、上値の重い展開。90円割れで終えた場合は、短・中期共に“弱気”に変化。
2/6に発表された豪10-12月期の小売売上高は▼0.2%と市場予想の▼0.6%ほど悪化しませんでした。また、7日の金融政策決定会合では市場の予想通り政策金利(キャッシュレート)を0.25%引き上げ10年振りの高水準となる3.35%としました。声明ではさらなる利上げが必要になるとの認識を示したことから、豪ドルは対ドル、対円で買いが優勢となりましたが、為替市場では先週末の米雇用統計の好結果を受けて、FRBの金融引き締め姿勢が継続されるか否かを巡り、FRB高官や金融当局者のコメントに一喜一憂する動きとなっています。豪ドルは対米ドルで上値の重い展開ですが、対円では下げ渋りの状態が続いています。
チャートを見ると、日足は12/20につけた87.03を直近安値として上下動を繰り返しながらも下値を切り上げる流れを維持しています。また、昨年9月につけた98.60を基点として上値を切り下げて来た流れからも若干上抜けた位置で推移しており、短期トレンドは“豪ドルやや強気”の流れを維持していますが、90円を割り込んで終えた場合は、短期トレンドが変化して88円方向への下落リスクが生じます。足元では1/26につけた92.82を直近高値として上値を切り下げる流れに入っており、92.50超えで終えない限り、上値余地も拡がり難い状態にあります。日足の上値抵抗は91.50-60,92.00-10,92.50-60に、下値抵抗は90.50-60,90.10-20,89.00-10にあります。21日移動平均線は90.94に位置しており、日足の下値抵抗として働いていますが、90円割れで終えた場合は短期トレンドが変化します。また、120日、200日線は92.90と93.01に位置しており、上値を抑え込んでいます。
一方直近の週足は陰線引けとなり、前週の陽線を打ち消しましたが、昨年9月に付けた98.60を基点として上値を切り下げて来た流れからは若干上抜けた位置を保っています。但し、90円を割り込んで越週した場合は、上抜けの可能性を打ち消して下値リスクが高くなります。今週の週足ベースで見た上値抵抗は92.10-20,93.00-10に、下値抵抗は90.10-20,89.10-20,88.00-10にあります。88円も割り込んで越週した場合は、85円方向への新たな下落リスクが生じます。31週移動平均線は92.97にあり上値を抑え込んでいますが、62週線は90.43にあり、下値抵抗として働いています。但し、90円割れで越週した場合は“豪ドル弱気”に変化します。
2/9現在、31週移動平均線は92.97にあり、上値を抑え込んでいるが、62週線は90.43にあり下値抵抗として働いている。
オーダー/ポジション状況
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