ランド円ショートコメント
まず、先週の振り返りですが、「1月9日週のレンジ、(7.37〜7.67)の中での動きを中心に考え、7.40レベルをサポートに、7.65レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは安値が7.42レベル、高値が7.55レベルと、予想レンジの中でかなり狭い値幅でのもみあいとなりました。
先週のランド円は、ドル円とドルランドが似たような上下をする中で、FOMCに向けてFRBの0.25%利上げがコンセンサスとなっており、南ア中銀は前回会合一足早くで利上げ打ち止めとなったと見られることによる思惑的なドル買い・ランド売りが出ていたと見られますが、テクニカルにはドルが年初来高値を更新した動きのほうが影響したように思います。
ただ、その後はすぐに週初の水準へと戻し、パウエル議長会見でドル売りがドル円よりもドルランドで大きく動いたことでランド円は週初の高値へと戻す動きとなりました。米国もまた利上げ打ち止めが近づいてきたという見方が新興国通貨にとっては好材料となったようです。その後週末に向けてはランド円はじり安となりましたが、米国雇用統計ではドル円もドルランドもほぼ同程度のドル高となったことで水準的には若干下げた程度の動きに留まりました。
週末の雨宮副総裁への総裁就任打診のニュースはランド円でも円売りで反応したものの、思ったよりも動きが鈍く7.55レベルと先週高値に並ぶまでの動きでした。今週は先週と週初の動きを見る限り上値が重たい印象ではありますが、雇用統計後の米金利上昇や南アフリカ国内での計画停電などがランドの悪材料という見方をされていると言えるでしょう。
テクニカルには、いつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)をご覧ください。
大きくはピンクの平行下降チャンネルの中での動きですが、現状では上下とも離れてきた感があるので、1月16日週のレンジ(7.37〜7.67)を水平線(ピンク)として引いてみました。現在は上下ともこれらの水準の手前で止まりやすいと見ています。
今週は7.40レベルをサポートに、7.65レベルをレジスタンスとする週を考えておきます。
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