トルコリラ円レポート月曜版
〇先週のトルコリラ円、安値6.77、高値6.94レベルと予想レンジ内でほぼ見通し通りに
〇ドルトルコリラはこれまで同様緩やかなトルコリラ安・ドル高を続ける
〇金曜にトルコ1月CPI発表、前年比57.68%と前月よりは低いものの予想よりは高い数字に
〇トルコリラ円はドル円の動きに同調、今週もドル円の動向に注目
〇今週は6.80レベルをサポートに、7.10レベルをレジスタンスとする週とみる
まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですが、「下降チャンネル内で上限に接近しているものに上抜けたとしても大きく反発する状況でも無く、7円の大台は引き続き大きなレジスタンスになると見て、6.75レベルをサポートに、7.00レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは、安値が6.77レベル、高値が6.94レベルと、予想レンジ内でほぼ見通し通りの一週間となりました。
先週のトルコリラは、これまで同様ドルトルコリラは緩やかなトルコリラ安・ドル高を続ける中で、ドル円の動きに沿った動きとなりました。毎回トルコリラ円では同じことを書いていますが、こうした管理相場はいつかは大きく崩れるものです。それがいつなのか、きっかけが何なのかは現時点ではわかりませんが、トルコ中銀が再び緩和に舵を切るとか、総選挙とエルドアン大統領に関連したニュースとか、売り材料には事欠かないはずです。
それでも現状はドル円の動きがトルコリラ円の動きを決めていますので、先週を振り返ると週前半はもみあいで落ち着いていたもののFOMCをきっかけに下げて木曜に安値を見て、金曜の米国雇用統計後のドル円上昇でトルコリラ円も高値をつけたという展開です。金曜の雇用統計前にはトルコの1月CPIが発表されましたが、前年比で57.68%と前月よりは低いものの、予想よりは高かった数字です。一時期の80%を超えるような水準からはだいぶ下げたとはいうものの、依然として異常な高水準であり、今後トルコ中銀が再緩和に動くようなことが無いことを願いたいものです。
今週初は週末の雨宮副総裁に次期日銀総裁就任の打診をしたというニュースに反応した円安の動きに引っ張られて一時7.00レベルと7円の大台をつけましたが、これもドル円の動きに引っ張られているだけですから、今週もドル円の動向を考えることとなります。
ドル円は今朝の上昇で1月日銀会合後の高値を上抜けましたが、132円台はいったん売りが出ていて、テクニカルには133円水準が戻りの限界水準というイメージであることをドル円週報にも書きました。現在のドルトルコリラが18.75水準で、ドル円が仮に133円、ドルトルコリラが18.8とすると7.07水準という計算になります。おそらく上値は7.05〜7.10の間ということになるのではないでしょうか。
そのあたりを踏まえていつもの4時間足チャート(上からトルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円)を見て行きましょう。
ドル円の円安進行でこれまでの下降チャンネルは上抜けましたので、2本の水平線を引いてあります。上側は先ほど考えた7.10レベル、下側は最近の安値圏となっていた6.80です。
最近のレンジは30銭も無いことが多いのですが、1月上旬にはその程度は動いていましたので、今週は6.80レベルをサポートに、7.10レベルをレジスタンスとする週を見ておきます。
注:ポイント要約は編集部
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