トルコ円ショートコメント
トルコリラ安値圏でもみ合い継続
まず先週の振り返りですが、「トルコリラ円の下げ圧力は強まりやすい週として、33.20レベルをサポートに34.00レベルをレジスタンス」とするレンジを予想しました。実際のレンジは安値が33.27レベル、高値が33.92レベルとなり、予想レンジより若干内側であった程度でほぼ予想通りの動きとなりました。
トルコリラ円も14日のアップデートで書いたように「対ドルでは7月のクーデター未遂事件の時のトルコリラ安値(ドル高値)3.0969レベルを上抜け3.1130レベルまで上伸」したのですが、同水準を高値にその後は高値圏でのもみあい継続となっています。
トルコ軟調なるもドル円の動きの陰に隠れる展開も
トルコリラとしては先週も書いた通りで「トルコ情勢、テクニカルな観点、どちらからも引き続きトルコリラ円の下げ圧力は強まりやすい」ものの、ドル円が底堅い動きとなっていることから、トルコリラ円のクロスは先週の安値圏からの反発を見せる結果となっています。材料的には本日の7月失業率、20日の政策金利発表とあり、後者は注目材料となりますが、20日は大統領候補による第3回討論会やECB理事会もあり、どちらかというとドルの材料の陰に隠れてしまうのではないでしょうか。
ただ週報で示したように、ドル円がフラット・チャンネルを形成し高値圏に近いという見方をするならば、トルコリラ円の戻しは限定的とならざるを得ません。対ドルでも高値圏でトロコリラ安地合いが続いていることと合わせると、引き続きトルコリラ円の流れは下という見方が妥当です。
トルコ円も4時間足チャートを見てみましょう。
トルコ円4時間足
33.30-33.80
目立ったテクニカルなパターン等は見られませんが、レジスタンスは先々週と先週の高値を結んだ水準、サポートは先週の安値圏(あるいは3週前の安値と先週安値を結んだラインの水準)と考えられます。
今週は33.30レベルをサポートに、33.80レベルをレジスタンスとする流れを見ておくと同時に、トルコリラの対ドルでの動き(新高値トライはあるか)にも注意しておきましょう。
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