ランド円レポート月曜版(2016年10月17日)

今週ですが、南アの経済指標として水曜に9月CPIと8月小売売上高がありますが、よほどコンセンサスから外れた数字でもない限り方向性を見出す材料とはならないでしょう。

ランド円レポート月曜版(2016年10月17日)

ランド円レポート月曜版

先週の振り返り 財務相訴追で急落、後に回復

まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですが、ランド円は月曜のコメントで「7.35ベースをサポートに、7.55レベルをレジスタンスとする流れを見ておきますが、動き次第ではサポートの位置する7.30レベルまでの下げは考慮しておくべき」と書いた後、11日のゴーダン財務相の逮捕騒ぎで大きく下落したため、水曜日のアップデートで「7.34がレジスタンス、そして9月安値の7.00の大台をサポートとする流れへと転じてきた」と修正を加えました。

実際のレンジは、一週間を通して安値が7.15レベル、高値が7.54レベルと、予想レンジの高値側(逮捕騒ぎ前)はほぼ一致したものの、安値側は思いのほか安定し、逮捕騒ぎの11日と翌12日に7.15でダブルボトムをつけ、一時的に7.41まで回復する動きとなりました。これは、逮捕の第一報がその日のうちに通常の訴追手続きであるとトーンが弱まった影響が大きいと言えます。

騒ぎも一段落、今週は中休みか

さて今週ですが、南アの経済指標として水曜に9月CPIと8月小売売上高がありますが、よほどコンセンサスから外れた数字でもない限り方向性を見出す材料とはならないでしょう。財務相の訴追についても当面は様子を見守ることとなりますし、同氏が講演で「出廷命令は政治的動機に基づく、予算関連発表の数週間前に検察が行動した理由を国民は問わなければならない」と述べています。また同氏の弁護士も検察が実際に疑惑を証明することは難しいとの立場を取っています。

今後も裏で糸を引いていると思われるズマ大統領によるゴーダン財務相の追い落としは出てくる可能性がありますので、状況には注視しつつも今週はいったん中休みといったところではないかと思います。

次にチャートを見てみましょう。ランド円の240分足です。

            ランド円240分足

            ランド円240分足

7.15-7.40

いったん、ランドの下げの動きは収束したとはいってもテクニカルには7.40台前半から7.50台半ばで形成されたトリプルトップの影響が出ています。7.15の(かなり)小さいダブルボトム(赤い丸で囲んだ部分)後の戻しでもこのトリプルトップのネックライン(黄緑のラインマーカー)に相当する7.40台前半までの戻しに限定され、その後はやや売りが先行している動きとなっています。

今週も引き続き先週のダブルボトムの水準がサポート、そしてレジスタンスはネックラインの水準を続けると考えられますので、7.15ベースをサポートに、7.40レベルをレジスタンスとする流れを見ておきます。

金価格にも注意

なお、先週はもみあいを続けていた金価格(ドル建て)ですが、大きく下げた後のもみあいということで、もう一度下げの動きが再開し1241ドルを割り込むような動きとなってくると、比較的相関の高いランドにも売り圧力が強まる可能性があります。金価格の動向にも念の為注意しておきましょう。

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