トルコ中銀全政策金利を据え置き(2016年10月21日)

トルコ中銀は昨晩すべての政策金利を据え置く決定をしました。

トルコ中銀全政策金利を据え置き(2016年10月21日)

トルコ中銀全政策金利を据え置き

トルコ中銀は昨晩すべての政策金利を据え置く決定をしました。
トルコには中心的な政策金利である一週間ものレポ金利(7.50%)、下限である翌日物借り入れ金利(7.25%)、上限の翌日物貸出金利(8.25%)の三種類の政策金利がありますが、「政策金利の一本化を図る過程の一環」として、8回連続で貸出金利のみを引き下げてきていました。
今回も前回同様の0.25%の引き下げが予想されていましたが、このところのトルコリラ安が輸入物価の上昇を通じてインフレをもたらすリスクを重く見て今回利下げを見送ったものです。

事前に大統領筋からは今回は利下げを見送ってもよいというような発言はあったものの、エルドアン大統領自身は直前まで「私は金利の敵だ」等の牽制発言をしていたこともあり、この決定はサプライズとなりました。発表直前に対円33.73レベルで取引されていたトルコ円は直後に33.95近辺まで強含み、一旦調整は入ったものの34.00を一時回復しています。対ドルも3.07レベルから直後は3.05に戻す等多少はトルコリラ買いが入っていますが、7月のクーデター以降続いた非常事態宣言の延長も影を落とし、特に対ドルではクーデター未遂事件前の水準2.90割れの水準には遠く及ばない状況です。

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