豪ドル/円、短期は強気を維持。中・長期は豪ドルの戻り売りを支持。
オーストラリア経済は緩やかな拡大基調を維持しており、国内経済には悪材料は見当たりませんが、アメリカの年内の利上げ観測に伴う長期金利の上昇傾向や、Brexitに関する交渉を3月までに開始することを表明したイギリスの動向からも目が離せない状況で、外的要因による為替相場の変動リスクには注意が必要でしょう。
チャートを見ると、日足は9/15に付けた75.97を直近安値として反転、上昇の流れに変化が認められませんが、79円の壁に何度かぶつかって小反落、78円台での揉み合いとなっています。日足の上値抵抗が79.00-10にありますが、79円台に日足の実体を乗せて来れば上値余地が若干拡がる可能性が高くなります。この場合でも80.50-60超えには中期的に見ても強い上値抵抗が控えており、豪ドル急伸にも繋がらないでしょう。一方下値は、日足の下値抵抗が77.50-60にありますが、77.00-10の抵抗を下抜けた場合は、下値リスクが点灯します。さらに76円割れを見た場合は短期トレンドが豪ドル弱気に変化して、一段の下落に繋がり易くなります。21日移動平均線は77.50に位置しており、これを上抜けた状態を維持していますが、200日線は80.27に位置しており、中期トレンドは豪ドル弱気の流れに変わりありません。
一方週足は、3週連続陽線引けとなり下値を切り上げていますが、個々の足が強いものではないことや、31週移動平均線が79.27に位置していること、2015年6月に付けた96.20を起点とするトレンドライの上値抵抗が80.00-10に位置していること、2014年11月に付けた102.84を起点とするレジスタンスラインの上値抵抗が、81円台後半に位置していることから、83円超えの越週とならない限り、中・長期トレンドは豪ドル弱気の流れに変わりありません。今週は、上値トライの動きが先行しましたが、79円の壁にぶつかって小反落に転じています。現状は4/22に付けた86.39を起点とするトレンドラインの下値抵抗が77.50-60にあり、これを守っていますが、77円割れを見た場合は下値リスクが生じます。週足の上値抵抗は79.50-60と80.50-60に、下値抵抗は前述の77.50-60と77.00-10にあります。31週、62週移動平均線は79.27と82.49にあり、下値リスクがより高い状態にあります。
豪ドル/円【週足】
(10/12現在31週移動平均線は79.27に、62週線も82.49にあり、中・長期トレンドは豪ドル弱気の流れ)
オーダー/ポジション状況
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