トルコリラ急落、過去最安値を更新(2016年10月13日)

13日日本時間の夕刻開場したトルコ市場でトルコリラが急落、対ドル、対円ともに過去最低水準を更新しました。

トルコリラ急落、過去最安値を更新(2016年10月13日)

トルコリラ急落、過去最低水準を更新

13日日本時間の夕刻開場したトルコ市場でトルコリラが急落、対ドル、対円ともに過去最低水準を更新しました。

前日発表となった8月の経常収支が17億8000万ドルの赤字と市場が予想した赤字幅14億ドルよりもさらに悪化したことから、すでに前日に対ドルで3.0867と終値ベースでの最安値を更新していましたが、本日さらにトルコ売りが加速した形となりました。
日本時間16:25現在の安値は対ドルで3.1057、対円では33.39となっています。

7月のクーデター未遂事件で急落したトルコリラは8-9月にかけやや持ち直していましたが、その後のエルドアン大統領の独裁的傾向の強まりと反対派の大規模な粛清がやまず、海外からの投資資金の流出が続いています。そのような状況の中で各経済指標は悪化、9月下旬にはムーディーズが同国の長期信用格付をジャンク級に引き下げたことから再度通貨は下げに転じていました。
それに加えて最近の米国の年内利上げ観測の高まりで新興国通貨全般に売り圧力がかかったことが加わり再安値の更新となったものです。

エルドアン大統領はクーデター以降続いていた非常事態宣言を今月19日の期限から3ヵ月延長することを今月に入って発表しており、正常化する意思はない模様。国境を接するシリアからの難民問題、IS,国内クルド族との闘争等問題も山積、当面経済的に回復が見込めない状況。加えて同国は財政の対外負債依存度が高く、海外からの投資資金の流出はかなりクリティカルな問題です。

尚、トルコの大統領筋は最近多額の賠償金問題で株価が急落したドイツ銀行を買取りトルコの国有銀行とする意向を示していました。

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