9月NZ・PMI(企業景況感)指数予想
明日13日(木曜日)朝6時半にNZのPMI指数(企業景況感指数)の発表が予定されています。残念ながら、9月分を予想しているエコノミストが見当たらず、予想数値を利用できませんが、11日の中銀副総裁による追加緩和を匂わす発言後の経済指標ですので注目度が上がっています。
この数値は特に7月・8月は数値悪化しているので、緩和には格好の材料にされそうです。
(前回までの数値)
(1)項目
8月は総合指数が悪化していますが、内容的には7月と比べ生産と雇用が足を引っ張っています。一方で新規受注は増加しており、今回の9月分は50以下になった雇用がどの位回復するかが注目されます。
(2)PMI指数の月別推移と3ヶ月移動平均
PMI指数は50を基準に「良し・悪し」を示していますが、NZ経済は好調さを維持しているので、55(赤い線)に基準ラインを設けています。2015年はその赤いラインを下回っていましたが、2016年に入ると上昇しました。しかしながら、ここ2か月のPMIは悪く、現在は55を維持できるか否かのところまで落ちています。
低インフレの条件にNZドル高や世界経済の低成長を挙げていましたが、国内からも先行きに対する懸念広がると、緩和の条件が1つ増してきます。数値次第では為替相場に与える影響が大きい状況ですので要ウォッチとなります。
相場は昨日の中銀副総裁発言後は0.7048付近を底に40ポイント程度NZドル高に反発しています。まだNZドル上昇ラインの下限0.6970を維持していますが、明日の数値でこのレベルを試す動きがでるか注目しています。(10月12日13時40分、1NZドル=0.7081米ドル)
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