NZ中銀副総裁のスピーチ
NZ中銀のJohn McDermott副総裁は本日のRotoruaで行われた「Bay of Plenty Employers and manufactures Association」の会合で追加緩和の必要性をスピーチしました。この結果、NZドル・豪ドル共に下落しています。
スピーチの要旨は以下になっています。
(要旨)
マクダーモット氏は12月末四半期時点ではNZのインフレは反発すると予想しているが、それでもまだ中銀目標の下限以下であると予想されると述べた。中銀やその他の人(エコノミストなど)の予想よりも、何故インフレが低いのかを理解することは重要であり、それは先行きの金融政策の決定にも必要なことである。
「何故低インフレなのか幾つかの理由がある。それは国内と海外での要因だ。NZにおいて、CPIの半分を占める貿易関連インフレが過去4年に亘りマイナスとなった。それはNZドル高や輸入価格の低インフレの影響を受け、それが世界的に進展しているからだ。強い流入移民やそれによる労働市場参加率の高まりに、経済の潜在的供給の高まりが挙げられる。結果、著しいインフレなしに成長していることを示している。」
これによりインフレが下がり、期待インフレも下がっている。
「中銀は引き続きインフレの進展を注視し続ける必要があり、どの様にしてインフレが起きるか検証していく必要がある。」と加えている。
「中銀のゴールは中期で、インフレ目標である1%〜3%にすることを堅持しており、平均的に2%になるようにしている。」
「これらを勘案するとこれからも緩和的傾向は継続し、金利はここ何十年で低い位置にいるが、最近の見込みや仮定では更なる緩和が中期的なインフレ目標達成のためには要求されることがある」
(要旨以上)
本日0.7120〜30米ドル付近で推移していたNZドルは0.7060付近まで下落しています。
(10月11日17:30、1NZドル=0.7072米ドル)
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