ユーロ圏12月消費者物価指数(HICP)速報値予想(23/1/6)

2023年1月6日19時00分に発表予定です。

ユーロ圏12月消費者物価指数(HICP)速報値予想(23/1/6)

ユーロ圏12月消費者物価指数(HICP)速報値予想

ユーロ圏HICP

ユーロ圏HICP

(2023年1月6日8時30分現在予想)

本日ユーロ圏の12月消費者物価指数が発表されます。前回11月は全体では予想をやや下回り、コアは予想通りでしたが、相変わらずのインフレ高止まり状態です。米国よりもインフレ軟化度合いが遅れている感じです。今回12月は全体でやや下落、コアは小幅上昇になっています。
ユーロ圏HICPの前哨戦となるドイツの12月消費者物価指数が4日に発表され、前月比▼0.8%(予想▼0.3%)、前年比8.6%(予想9.1%)、フランスの12月消費者物価指数は5日に発表され、前月比▼0.1%(予想0.4%)、前年比5.9%(予想6.4%)になりました。両国共に下がっています。本日のHICP全体も予想通りに下がる可能性が高いと思います。従い、市場がこの数値をインフレ低下のトレンド開始と取るか、まだ高止まりと取るかが今日の焦点になります。

尚、ECBの12月時点での2022年HICPコア平均が3.9%(下図の緑色の横線)ですので、今回予想中間値を加味すると3.92%となり、ほぼECBスタッフ予想通りになります。2023年予想が4.2%ですので、来年もコアはまだ上昇見込みになっています。一方、全体では2022年が8.4%、2023年が6.3%ですので、かなりのインフレ低下を見ています。ECB金融政策はFOMC(2月1日)の翌日2日に予定されているので、今日の結果に関するECB委員のコメントが相場材料にされそうです。
物価指数だけを見るとユーロ圏の方が米国よりも利上げ幅を大きくすべきと思われますが、ウクライナ戦争の影響が大きいので、先行き経済の鈍化懸念はユーロ>米国と思われます。(ECBの2023年GDP予想は12月時点で+0.5%となり、9月時点の+0.9%から下方修正されています)。2023年は利上げと景気を天秤に計りながらの運営になりそうです。

ユーロ圏消費者物価指数(HICP)前年同月比ベース推移

ユーロ圏消費者物価指数(HICP)前年同月比ベース推移

黒い線より右側は今回の予想値
赤はECBのHICP2022年平均予想8.4%
緑はHICPコア2022年平均予想3.9%
(ECBの12月時予想)


昨日米国貿易収支予想時にユーロドルの週足チャートを添付しましたが、まだ1.0520の下限サポートで止まっています。しかしながら、現状のままですと週足は陰線引けになり、ややユーロの下値リスクが高くなります。

下図は日足チャートです。昨年9月28日底値からのサポートA(=1.0080)、そこから平行に上げた目安のB(=1.0490)、C(=1.0780)でユーロ高トレンドラインを形成しています。途中11月10日・11日の大幅ユーロ高により、A〜BのトレンドラインからB〜Cのトレンドラインに移行して上昇していましたが、目先は12月15日高値からの抵抗線D(=1.0710)に沿ってユーロが下落しています。昨日は包み陰線になっており、Bのサポートが守られるか否か迄きています。週足サポートの1.0520もあるので、今日の終値で1.0480未満になれば来週はユーロ高トレンド下での下押し先行になりそうです。この場合は11月30日底値付近のE(=1.0290)、11月21日・22日付近の底値F(=1.0240)が次のAまでのサポート目安になりそうです。逆に今日の終値でBを維持できればD方向への動きは継続します。

ユーロ圏消費者物価指数(HICP)前年同月比ベース推移 2枚目の画像

(1月6日10:20 1ユーロ=1.0525ドル) 

オーダー/ポジション状況

関連記事

「FX羅針盤」 ご利用上の注意
掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。

ページトップへ戻る