アメリカ11月貿易収支予想
(日本時間2023年1月5日22時半発表予定)
本日22時半に米国11月貿易収支が発表されます。前回10月は予想より18億ドル赤字幅が減りました。11月予想は▼630億ドルで、赤字幅が急減しています。既発の11月商品貿易収支(下図@の灰色折れ線)は▼833億ドルで10月の▼988億ドルから大幅な赤字縮小ですので、その分が加味された予想になっています。
赤字拡大は米国の内需堅調を示唆するケースが多いですが、2022年3月に赤字ピークを付けてからは減少傾向を辿っており、景気鈍化が気にかかるところです。
下図Aを見ると、輸入はオレンジ色の拡大トレンドから大きく乖離し、やや下降気味の緑ラインを中々越えらずに、内需拡大には至っていないようです。一方で、輸出の青のラインもやや下降気味で、世界経済の鈍化も懸念されます。
(今回予想:2023年1月5日9:00現在)
@ 10月までの推移と今回予想値
(発表値は黄色の折れ線で、今回分は青の矢印)
灰色の折れ線:モノの貿易収支、黄色の折れ線:モノとサービスの収支(通常発表分)青の棒グラフ:対中国、オレンジの棒グラフ:対日本
上図の〇印は対中の赤字推移を示しています。2022年3月は▼486億ドルでしたが、10月は▼261億ドルになっており、中国の景気も気にする必要が出てきています。
A 月別輸出入額(2022年10月迄)
下図はユーロドルの週足チャートです。2021年5月31日週高値からの抵抗線A(=1.0520)は昨年12月12日週に上にブレークされ、高値の1.0735まで行きました。
一方、流れは9月26日週底値からのサポートB(=1.0080)とそこから平行に上げた上値目安のC(=1.0880)でユーロ高トレンドを形成しています。
但し、ここ4週間は高値1.0735である抵抗線Dで止められ、AとDの非常に狭いレンジで横這いとなっています。今週残り2日、そして来週以降この狭いレンジを抜け出せるか否かを試す流れになっています。今週初の寄り値が1.0706ですので、明日の週足でこれに近づく終値になるとトンボ線になるので、今週の下押しが失敗となります。逆に、包み陰線(先週寄り値が1.0625)で終わると、再度A、何度か止められていたサポートE(=1.0380)が視野に入りそうです。
今日の貿易収支を皮切りに、明日は注目の欧州圏12月消費者物価指数HICP、そして米国の12月雇用統計と発表が続きますので、今週足の出来を注目したいと思います。
(2023年1月5日11:15、1ユーロ=1.0612ドル)
オーダー/ポジション状況
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