3. ユーロ圏・米国の12月PMI景況指数速報値の予想(22/12/16)

ユーロ圏・米国の12月PMI景況指数速報値の予想(22/12/16)

日本時間2022年12月16日金曜日17時15分から順次発表予定です。

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ユーロ圏・米国の12月PMI景況指数速報値の予想(22/12/16)

ユーロ圏・米国の12月PMI景況指数速報値の予想

本日、ユーロ圏及び米国の12月PMI指数速報値が発表されます。11月は総じてユーロが予想付近、米国は大きく下落しました。両国全ての指数が好悪判断の50を割りました。
今回12月の予想値ですが、ユーロ・米国共に11月とほぼ横這い予想になっています。中間値は全て50未満、僅かにフランスのサービス業PMIが予想レンジ上限で50を越えているのみです。今週の金融政策では欧米共に利上げを継続する結果となり、インフレ圧力を低下させることを優先する内容でしたが、実体経済は製造業中心に悪化傾向を辿っています。
今回予想通りの結果になった時、欧米金利への影響、ユーロとドルの動きを見たいと思います。市場が利上げ継続姿勢を示した両通貨の内、当面どちらを選択するのかとなります。
尚、昨日の米国の弱い数値を受けて、アトランタ連銀4Q ・GDPナウは12月15日現在で2.8％となり、12月9日の3.2％から下方修正されました。この数値ベースで2022年のGDPを計算すると前年末比0.8％程度になり、FOMCでFRBが予想した2022年GDP0.5%よりはやや上回っています。今後の数値が不冴えの可能性があります。

ユーロ圏12月PMI指数

（１）ユーロ圏製造業PMI景況指数

（１）ユーロ圏製造業PMI景況指数

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（２）ユーロ圏サービス業PMI景況指数

（２）ユーロ圏サービス業PMI景況指数

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米国12月PMI指数予想

（発表時間23時45分）

　製造業　　　　11月は47.7（←予50.0）　　　12月：47.8（レンジ47.3〜48.5）
　サービス業　　11月は46.2（←予48.0）　 　 12月：46.5（レンジ45.5〜47.0）


（今回予想）2022年12月16日9時00分現在）


下図は3地域の製造業PMI指数（米はISM）です。欧米は昨年5・6月をピーク、日本は今年1月をピークに下降トレンドを継続しています。11月からは日米欧全ての地域で50未満となっています。世界的に製造業の悪化傾向が継続しており、まだ反転の兆しが見えていません。

ユーロ製造業PMI指数（青）と米（灰）ISM製造業指数、日本（オレンジ）PM I製造業指数

ユーロ製造業PMI指数（青）と米（灰）ISM製造業指数、日本（オレンジ）PM I製造業指数

青の矢印：12月ユーロ圏製造業PMI指数予想値
赤：50


下図はユーロドルの月足チャートです。昨年1月高値からの抵抗線A（＝1.1940）があります。同年6月高値からの抵抗線B（＝1.0530）で急激なユーロ安となっていましたが、今月上抜け始めています。12月はこのままの陽線で引けるかを見たいと思います。もし上抜けた場合は、2017年1月底値からのサポートだったC（＝1.0890）が現在の抵抗線になっていますので、ここまでの上値余地が広がります。
一方、下値はまず今月中はBを意識し、次いで寄り値の1.0423がポイントになります。もしB未満で終わった場合は、上ヒゲだけの抜けに終わり、Bのトレンドラインが復活し、かつ上ヒゲが長いので、上値トライ失敗の可能性が高まり一度下押しになりそうです。尚、底値からのサポートはD（＝0.9810）にあります。
12月足ができるまでは残り2週間ありますが、来週はクリスマス休暇を控えて、木曜日以降は商いが薄くなってくると思います。

ユーロ製造業PMI指数（青）と米（灰）ISM製造業指数、日本（オレンジ）PM I製造業指数 2枚目の画像

（2022年12月16日10：40、1ユーロ＝1.0641ドル）　　

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