ランド円ショートコメント
まず、先週の振り返りですが、「前週の動きからやや下方向に水準がシフトするという見方で7.95レベルをサポートに、8.15レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは、安値が7.55レベル、高値が8.22 レベルと、大きくランド安へと下振れる一週間でした。
先週のランドは、米金利低下によりドル円でのドル安・円高の動きが比較的大きかったことに加え、ラマポーザ大統領が憲法と汚職行為防止法に違反した可能性があるという調査報告書が国会に提出されたことでランドが対ドルで大きくランド安に進むこととなりました。そもそものきっかけは、ラマポーザ大統領の別荘に強盗が入ったことをきっかけに大金の裏金所持の疑惑が浮上したことです。
ラマポーザ大統領はズマ前大統領を汚職で収監させたこともありますので、自身も汚職ということになると辞任必至という流れになりそうです。今後どのような展開を見せるか不透明な点も多いのですが、ランドにとって久しぶりに出てきたかなりの悪材料ということで、今週も戻り売りが出やすい地合いとなってきそうです。
テクニカルには、いつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)をご覧ください。
ピンクの水平線は10月安値の水準で、上値はこの10月安値と重なる7.90レベルが重たくなってくるでしょう。いっぽう下値はまだ先週安値が安値でかっく呈したとも思えず、中期的には下がありそうですが、短期的には様子を見たいということもあり、7.50がサポートとなってきそうです。
今週は上記水準を参考に、7.50レベルをサポートに、7.90レベルをレジスタンスとする週を考えておきます。
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